日別アーカイブ: 2010年3月29日

Host Familyを選ぶ際にこだわったこと。

次の記事からHost Familyの詳細説明を本格的にしますが、この記事では私がHost Familyを選ぶ際に考慮したことを記します。私がHost Family先を選ぶに当たって条件を挙げたのは下記の2項目です。

  1. 食生活に気を使っていること。極端に肥満していないこと。
  2. 本棚が充実していること。

ただし、相手側に要求するだけでなく、以下の条件について私は承諾しています。

  • 酒・煙草は全く嗜まない。
  • 食べ物で好き嫌いは全く無し(不味いものは嫌いですよ)。
  • 子供・お年寄りと暮らすのも大丈夫。

私が米国滞在中に最も懸念していたことの一つは「肥満」です。米国は日本とは比較にならないくらいの肥満大国なので、当時は太る事を最も懸念していました。私がお世話になった家族はこの点しっかりとしていました。詳細はおいおい書いていきますが、感謝祭の親族・関係者が集まる家庭Partyでは肥満した人は誰もいませんでした。私は1月からの雪の影響と送別会の嵐で2kg太ってしまいましたが、それまでは日本にいたときの体重を維持していました。食事の点については良い家庭に当たったなと思っています。ちなみに、New Yorkは地下鉄が普及して徒歩で移動できる街なので、車社会の他の街に比べると肥満は少なかったです。あと、教養ある人達は自衛のために積極的に運動施設に通って汗を流していました。

もう一つの「本棚が充実していること」についても大丈夫でした。私はかなり教養ある家庭にお世話になりました。毎週Timeが宅配されてくるような家庭だったので、滞在中はTimeばかり読んでいました。これも詳細はおいおいと紹介していきます。この教養ある一家にお世話になったおかげで結果的に私はたくさんの教養ある人達を紹介してもらいました。そして、私は米国の良い面をたくさん知ることができました。

語学学校で出会った他のClass Mate達の中にはHost Family宅の環境の悪さから宿泊先を変えたという話しも聞きました。こういう話しを聞くと自分は運が良かったのだなと思いました。また、日本人の中には「日本人向け、日本人ばかりの寮」(ManhattanのEast Villageあたりにあるらしい)に滞在することもあると聞きましたが、それでは日本にいるのとあまり変わらないと思います。せっかくですから米国人の家庭にお世話になった方が学ぶことは多いと私は思います。

私は彼らから米国での生活の基本を全て教わりました。生活に関わる細々とした事は意外と日本とは異なるので米国人と一緒に暮らせば、これらについて問題なく学ぶことが出来ます。洗濯機やStoveなどの家電については、使うのは簡単だけど誰も教えてくれる人がいないとなかなか辛いと思います。またNYCの場合は冬場、家庭にある洗濯機が凍結して使えなくなって、公衆洗濯機を使わなければならなくなりますし。

次の記事からはHost Familyについて具体的に説明していきます。彼らについての紹介は、これから書く記事の中で最も面白い内容の一つになると思います。

【補足】米国留学前に読んでおいた方が良い書籍一覧

米国に留学するのなら事前にこれくらい知っておいた方が良いだろうという書籍を紹介します。おそらく日本人が学生や企業の駐在員として米国を訪れた場合、下記書籍で紹介されているような事にはあまり触れられないと思います。米国で異邦人として暮らしている場合に学べない事、これらを事前に学んでから米国に行った方がより深く米国を理解することが出来ます。

  1. ルポ 貧困大国アメリカ (岩波新書)
  2. ルポ 貧困大国アメリカ II (岩波新書)
  3. 超・格差社会アメリカの真実 (文春文庫)
  4. ニッケル・アンド・ダイムド -アメリカ下流社会の現実
  5. アメリカ下層教育現場 (光文社新書)
  6. 太りゆく人類―肥満遺伝子と過食社会 ハヤカワ・ノンフィクション

1~5で米国の格差の現実、そして私は特に関心のあった肥満問題については6で学びました。2については書評を書いているので参考にしてください。

また米国の歴史についてですが、私は米国大統領は32代目のフランクリン・ルーズベルトから現在のオバマまで何も見ずに言えるくらいの知識はあります。そして当然日系移民の苦難の歴史も学びました。日系移民の件についてあまり日本では知られていないようなので詳細を説明します。以前にTwitter上でL.A.に観光に行った際にマンザナール強制収容所に関連した施設に行くまで、第二次世界大戦中に日系移民が米国で強制収容された事実を知らなかったという人がいました。米国に留学するのなら日系移民、私達の先祖が体験した非人道的な強制収容、そしてそこで味わった苦しみと悲しみの歴史を知っておくべきではないかと私は思っています。日系人の強制収容の歴史についてなんで義務教育で習わないのか今はとても不思議に思います。

また日系人の強制収容に関しては「二つの祖国/著 山崎豊子」もお勧めです。日本国内にいて日本人だけと接している場合には理解しづらい「祖国(母国)」という考え方について強く意識できると思います。非常に読み応えのある本なので長期休暇の時にでも読んでください。私は10代の時にはじめて「二つの祖国」を読んで、こんなにすごい小説を書く人が日本にいるのだなと感服しました。私はこの本以降あまり質の良くない小説が馬鹿馬鹿しく思えて、そういった小説が読めなくなってしまいました。それくらいに凄い小説です。

私は米国映画や米国音楽が好きで留学を決めた親米的な日本人よりは、むしろ米国に対して斜に構えていると思います。しかし、そういった暗い面を踏まえた上で米国の良い面を紹介していこうと思っています。この点についてご承知ください。「盲目的に米国を礼讃するのか」というようなReplyやCommentをときどき貰いますが、そんな事ないということを知っておいて下さい。

米国体験記まえがき とんでもない考えに触れられる記事を書きます。

これから私が去年New Yorkで過ごして学んだことを紹介していきます。この記事はその一連の記事の「まえがき」となります。

私の一連の記事の目的は普通の日本人が知らないであろう、日本人以外の人の価値観や生き方を紹介することです。「日本人はとんでもない考えに触れる機会が少な過ぎる」という文をTwitter上で見たことがあります。私はこれからこのblogでそんな日本人が考えもしない「とんでもない考え」を紹介していこうと思っています。このblogを通じて「パラダイス鎖国/著 海部美知」で紹介されている「内なる黒船」に私がなり、Change Agent(変化のきっかけとなる触媒)をみなさんの中に育みたいです。私は去年から今年の2月まで、米国で企業Internshipを経験しました。そこで人生観が変わるような経験をたくさんしました。そして私が驚いた事には、他の日本人もきっと驚くと思います。New York市の人口は約800万人、そこには日本人が想像もできない800万の物語があります。私が紹介するのはその想像も出来ない物語の1つです。

最初にInternship先を決めた経緯を紹介します。私は米国英語を学びたかったので、北米圏を希望先として出しました。また、Canadaではなく絶対に米国にしてほしいという希望を出しました(※企業Internshipの場合は自分で研修場所を決められません)。米国を希望した一番の理由は米国に関心があったからです。私は10年前のNHKスペシャルで「世紀を越えて」をずっと見続けていた頃から米国には関心を持ち続けていました。また、現在blogで公開している英語学習法の記事を読んだ人ならお気づきかと思いますが、私はAudiobookにとても関心があります。そしてそれらAudiobookの出版元は米国でした。私が関心のある英語書籍やAudiobookを最も出版している国、米国。ですから、私はCanadaでも英国でもなく米国を選びました。

そしてInternship研修の希望地は「日本人がなるべく少ない場所」「大都市」という条件で希望を出しました。その結果New York City(以下NYC)に決まりました。日本人が少ない場所ということでまず東海岸になり、そして大都会ということでNew York Cityになったのだと思います。NYCは日本人が多い都市ですが、それ以上に他の民族も多いので、結果として私はNYC滞在中は日本人とはほとんど全く交流がありませんでした。NYCは多様性に満ち、とても刺激に充ち溢れた面白い街でした。東京とは比較にならないくらいの多様性があり、そこで話されている言語は170に及ぶとのことです。

私はNYC滞在中は楽しく過ごせました。そこで米国の良い面をたくさん見て、学ぶことが出来ました。ですから私の記事は基本的には米国の良い面を紹介するものになります。しかしながら、もちろん米国の暗い面についても事前にさんざん学んでいます。その暗部を踏まえた上で米国の良い面を紹介しているということだけはご承知下さい。これら暗部が学べる書籍は次の記事でまとめて紹介します。

最初に紹介するのは私がお世話になった、Host Familyと彼らに関わる人達についての紹介です。米国滞在中に私に最も影響を与えたのは彼らだと思います。その後、米国で出会った友人達(Language Exchange Partnerを含む)、企業Internshipで出会った人達を順番に紹介していきます。日本人とは全く異なる彼らの生き方を知ればきっとあなたも驚くと思います。そしてそんな「とんでもない考え」触れたいと思っている方々は引き続き私のblog記事にお付き合い下さい。