【挿話】人生で出会った最も愕然とした翻訳 ” Mission Statement”

先程の記事、【補足】「日本語に翻訳されたもので学べるから、英語を学ぶ必要は無い!」という誤解、で紹介した落とし穴 (1) 外国語書籍が日本語に翻訳される際に意味が変わっていることが多い。そもそも日本語にない概念が数多くあるについて、私の中で強く印象に残っている思い出が一つあるのでそれを紹介します。

私が人生で出会った最も愕然とした翻訳はMission Statementを日本語に訳したもの。これは今でも強く覚えています。トム・クルーズTom Cruise主演の『ザ・エージェント』(Jerry Maguire)でこのMission Statementは出てきました。作中でTom Cruiseは会社に対してこのままの利益主義ではいけないと自身の立場の全てかけて書き上げたMission Statementを会社に提出します。

このMission Statementはもともと宗教を布教する際に使用した言葉なので、日本人には馴染みの無い言葉です。この言葉は「自分の人生」や「組織」の最も大切な使命を表す際に使用されます。そのMission Statementという言葉が日本語字幕では何と「提案書」と書かれて愕然。Mission StatementとProposal(提案書)では全く意味が違う。「提案書」ではTom Cruiseが人生をかけて伝えようとした自分の想いを表現することが出来ない!あんまりな翻訳に絶句。

これは私の人生で最も愕然とした翻訳ですが、他の映画についても日本語字幕で映画をみると、字幕では多くの意味が欠落している事や言葉の概念が変わっていることがたびたびあります。音声と字幕という違い、おまけに日本語と英語の違いがあるため仕方がないと思うのですが…。ただ、Mission Statementは酷すぎました。

この記事の結論として私が最も皆さんに伝えたいことは「日本語と英語は全く別の言語であり、日本語しか分からない場合は英語圏の文化をちゃんと理解できない。」ということです。私たちはこの事を肝に銘じておく必要があります。

みなさんの中で「この翻訳はない!」というものがもしあれば教えて頂けないでしょうか。

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【挿話】人生で出会った最も愕然とした翻訳 ” Mission Statement”」への3件のフィードバック

  1. 内容が外れるけど「ブラックレイン」の英語字幕を見た時にそりゃないんちゃう?と感じたけどやくざ言葉で関西弁だから仕方ないのかなと…

  2. 「迷訳・誤訳・欠陥翻訳」ですね。文庫で出ています。

  3. 落第生達が集まって、無認可の大学を作ってしまうという『Accepted』という映画があるのですが、その中で無認可であることを訴えられた主役たちが、「学びたいという意志を妨げようとするあなたがたの行動こそがguiltyだ!」と吼える場面の、このguiltyの訳。字幕では「犯罪だ!」と訳していましたけど、どーも雰囲気がちがうなーと感じながら見ていました。僕だったら「大罪だ!」という訳を提案するかなー。

    (DVD化して欲しいなーAccepted)

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