【Lang-8】さよなら試験勉強のための英語。Lang-8で日本人以外の価値観を知る。そして広がる善意の輪。

今回の記事は相互英文添削Service、Lang-8の知られざる利点について紹介します。

最初に去年Lang-8で交流のあった英国の大学生の話しをします。彼はLang-8で日本語を学んでおり、Lang-8をはじめた当初は日本語の勉強を始めたばかりでした。ですから最初私は彼の日本語が何を言いたいのか分かりませんでした。そのため「日本語と一緒に英語も併記した方が良いよ」という助言をしたくらいです。英文の助けがないと彼の日本語は理解できない、それくらいにひどい日本語でした。しかし、彼はそれからも継続して日本語で日記を書き続けて、日本語の作文能力をめきめきと上達させました。私が米国に行く直前くらいには、彼の日本語は英文の補助がなくても理解出来る水準まで到達しました。彼はわずか数カ月の間に全くの初心者から十分に実用的な水準まで日本語を高めることに成功したのです。そしてつい先日久しぶりに彼の日記を見ると、彼の日本語はとてつもなく上達していて驚きました。わずか一年でここまで上達するものなのかと正直驚きました。驚いています。しかも、彼はまだ日本に来たことがありません。

学んだことをとにかく実践する。その際にはもちろんたくさんの失敗をする。でもその失敗を恐れずに、そして失敗から学んだことをまた実践してどんどんと日本語能力を向上させていく。

これが彼の学習方法です。私は彼の勉強方法こそが正しい語学の学習方法ではないのかなと思うようになりました。とにかく言語を「道具」として使って人々と意思疎通をする。もちろん日本人ではないので完璧な日本語ではないです。なんだか不自然な日本語です。でも、その日本語は十分に理解出来る日本語です。彼の勉強法を見て、私は自身の中学・高校時代の英語の勉強を思い返しました。学校にいた6年間で自分はどれだけ、英語を「道具」として使ったのだろうか。試験勉強以外のために英語を使ったことがあったのだろうかと。さらに私の場合は大学受験が終わってからはTOEICの試験勉強。これも結局は「読む」「聞く」という受身の勉強です。こういう私がはじめてLang-8で日本語を学ぶ外国の人達の日記を読んだ時の衝撃を伝えたいです。「間違いを気にせずにどんどんと自分が学んだことを実践している人達」を見たことで自分の価値観が一変しました。当時の私はといえば、Twitterに英文を投稿するのにも「自分の間違いを指摘されたら嫌だな…」と思って、投稿を躊躇っているような人間でした。なんでここまで自分は「英語を話す際に間違いを犯してはいけない」「失敗してはいけない」と思っていたのかいま思うと不思議です。

そしてまた、1年前の自分は「第2言語」という概念を知らず、英語を話すのなら「文法的に正しい英語を話さないといけない。そうでなくては話すべきではない」「Native English Speakerのようにペラペラと話さなければいけない」を考え方に縛られていました。この考えを壊してくれたのがLang-8です。Lang-8にいる日本語を学ぶ外国の人達から以下の大切な事を教えてもらいました。

そしてまたLang-8を使ったおかげで、私は日本の英語教育の歪さを知りました。Lang-8以外にも実際米国で出会った人達の中には、一年くらいしか英語を勉強していないのにも関わらず、6年間も英語を学んだ日本人よりも流暢に話す人達に何度か出会いました(彼らは欧州の人達、英語と似た母語を持つ人達ということもありますが)。普通6年間も言語を勉強していれば、大抵のやり取りは出来るようになっているはずです。それなのに日本の場合は難しい英語長文は読めるのに、ごく簡単なやりとりも出来ないという歪な英語力しか身につきません。これはやはり異常と言わざるをえません。そういう風に日本以外の語学教育に対して気付かせてくれたLang-8には感謝しています。Lang-8を使えば英語を学習出来るだけでなく、こういった日本以外の価値観に触れることが出来ます。私が英語が添削されるという事以外でLang-8を勧める理由はこれです。このblogを読んでいる方々にも、Lang-8の利用を通じて日本人以外の考え方・価値観に触れてみてもらいたいです。Lang-8で日本人以外の人達と是非交流して下さい。そして日本の価値観が唯一の正しい価値観ではないことに気付いて下さい。

そして最後にもう一つ、Lang-8の素晴らしい仕組みについて紹介します。

Lang-8で感心している事は「人々の善意を引き出すための手段がうまく仕組み化されている」ということです。添削をする人達はそこでは金銭のやり取りはないにも関わらず、積極的に添削活動を行っています。金銭を使わずに人々のやる気を高めるっていうのは実はすごい事なんじゃないのかとLang-8利用当初から感心し続けています。世の中には金銭をもらっていても嫌々仕事をしている人がいます。そういった世間一般とLang-8を比較すると色々と興味深い事が分かり面白いです。Lang-8では金銭的な報酬は貰えないけど、添削をした人達から「感謝」されて、またその感謝の結果「自分が投稿した文章が添削されます」。この仕組みは本当に上手く出来ていると思います。

私が最近考えているのは「人は誰でも自分が持っている能力を使って、他の人に貢献をしたがっているのはないか」ということです。私は残念ながら日本においては、生き生きと楽しそうに仕事をしている人よりは、嫌そうにお金のためだからと愚痴をこぼしながら働いている人達を多く見てきました。一方、Lang-8では日本人が「無償で」「喜んで」日本語学習者の添削を競うようにしている現状を見ています。Lang-8には現在の日本社会に欠けているものがあるのではないのかと今はそう考えています。

そしてまた、この人々の善意を引き出す仕組みは日本人以外の学習者にも同様に当てはまっていると思います。Lang-8という一つのWeb Serviceによってこの善意の輪がどこまで広がるのか、10年後にはどうなっているのか、それを考えるとワクワクします。

【Lang-8】さよなら試験勉強のための英語。Lang-8で日本人以外の価値観を知る。そして広がる善意の輪。」への1件のフィードバック

  1. ピンバック: The21 « The Wisdom of Crowds – JP

  2. 最近、lang-8を始めた者です。
    英語で日記を書くのは、正直ストレスでもありますが、「使える英語」を身に着けたいので、もうしばらく続けてみようと思います。
    私は、日本語の日記を添削するのをとても楽しく感じています。
    文法的な誤りなどを正すだけでなく、添削は翻訳の要素も含まれるため、そうすると添削者の個性が自然に発揮されることになります。
    それはクリエイティブな仕事です。
    海外の方は、細かいことに捉われず、ラフに日記を書いているように見えます。
    私も、英語の日記を書く際には、あまり辞書を引いて単語を調べないようにしています。どうしても文章にならない場合は調べますが、あとは適当に思いついた単語で日記を仕上げます。ネイティブの方に、ネイティブの使う英語で添削されるのが、1つの快感なので・・・(笑)。

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