日別アーカイブ: 2010年4月9日

世界3大美術館の一つ、メトロポリタン美術館

この記事では世界3大美術館の一つと言われているメトロポリタン美術館The Metropolitan Museum of Artについて紹介します。以下、略称である”the Met”と呼びます。

the METはNYCで4区画にまたがる巨大美術館です。本当に大きいです。来館者はまずその大きさに度肝を抜かれると思います。

メトロポリタン美術館はロンドンの大英博物館、サンクトペテルブルクのエルミタージュ、パリのルーブル美術館と並ぶコレクションの多さを誇り、その数は200万点にも及ぶ。世界各国から毎年520万人以上が訪れ、スタッフの数は1800人近い。加えて900人のボランティアもいる。236のギャラリー数は世界最多を誇り、全コレクションの約4分の1が展示され、残り4分の3は収蔵庫に眠る。

以上、地球の歩き方 ニューヨークより紹介文を抜粋しました。the METを全部ちゃんと見ようと思ったら軽く1ヶ月以上はかかると思います。私は2回行ったけど、展示されている所蔵品を3割くらいをざっと見ただけだと思います。the METにある全ての所蔵品を理解して楽しもうと思っても、おそらくその人が一生をかけないと終わらないと推測します。もしかしたら一生かけても終わらないかもしれません。

そして驚くべきは作品数だけでなく、そこにある作品の質も凄すぎて圧倒される事間違い無しです。「美術の教科書で見た事がある人類の財産ともいえる有名作品をこんなにも間近に見ていいの?」と思えるくらいに当たり前のように名作、傑作が展示されています。そしてそれらを触れられるくらいの距離から鑑賞出来ます。いずれも超有名作品ばかりです。私は一部を見ただけでもう驚き疲れていました。

他にも写真を載せていない展示品について簡単に紹介すると、私がShuとMETに行ったときには、お互いエジプトの木乃伊(ミイラ)に引きつけられました。私はミイラはそれまで見たことがありませんでした。またShuは古代中国の楽器に興味を示して、色々と解説してくれました。私がさっぱり知らない文化です。あとShuはThe Temple of Dendurの模型に興奮していた。私は全く知らないですが、建築の世界ではとても有名なものらしいです。

他には武器・防具が展示されている場所に、日本の武器(日本刀や種子島)や甲冑も展示されていました。また、私が訪問した時期には日本文化の展示会 “Art of the SAMURAI”が開催されていました。個人的に大喜びだったのは井伊の赤備えが展示されていたことです。画像はこちらのLink先、井伊の赤備えを参照ください。あとは具体的にどれかは分かりませんが、洛中洛外図屏風も展示されていました。

貴重な美術品がそこら中に展示されていますが、当然鑑賞中には厳重注意してください。今年の1月にある女性が「約60億円」もするピカソの作品を傷つけて大Newsになっていました。自分にこんな事態が起こったらと思うと恐ろしすぎます。

これでまだ3分の1も観れていません。METは本当に広大です。そして美術品を理解して楽しむためには、その作品に関わる歴史と文化を理解する必要があります。だから本当の意味でその作品の良さを楽しむには、単純な英語力を超えて、それよりもずっと深い教養が必要です。美術を理解するのは科学を理解するのよりもある意味でずっと難しいです。後日紹介する科学を主題にした「自然史博物館」の方がずっとずっと分かりやすかったです。世界史や美術史を学んだ人にはThe MET、メトロポリタン美術館は楽園だと思います。NYCに来るのなら必ず訪れた方が良いです。そして、ちゃんと展示品についての背景知識を予習してから訪問することをお勧めします。

この記事を書くにあたって、$20で購入したMETの案内冊子を読み返しました。十分な教養がないと理解できない英文で書かれているので、正直言ってちゃんと楽しめないです。自分の人生において、この案内冊子をちゃんと理解して楽しめる日はおそらく来ないと今は思っています。もし無限に時間があるのなら、こういう美術品について無心で学んでみたいです。世界各国から毎年520万人以上が訪れるメトロポリタン美術館は本当に何もかもが凄かったです。繰り返しますが、NYCに来るのなら必ず訪れた方が良いです。

あとはこの巨大な美術館をどうやって管理しているのだろうかということに関心があります。約1,800人のスタッフ、そして約900人のボランティア。米国の圧倒的なManagementの力を感じます。経済だけでなく、その周辺にある文化活動も日本とは本当に桁違いでした。米国の凄さの片鱗をthe METで感じて下さい。

NYC 会社員が定時に帰宅して、夕方Museumを訪れる街

個別のMuseumを紹介する前にMuseumの街、その文化を支えるNYCについて簡単に紹介します。

NYCのMuseum(美術館・博物館)は週に1~2回、もしくは月1~2回、夕方から無料または任意払いの割引制度があります。世界3大美術館の一つであるメトロポリタン美術館The Metropolitan Museum of Artでさえ入ろうと思えば$1の寄付で入館出来ます(追記 1centしか払わない渋い人たちも中にいると教えてもらいました。すごい厚顔)。まあ実際に$1しか寄付しないと”It’s not encouragable.(推奨はしていない)”と憮然とした顔で言われると思いますが。私は飲む・打つ・買うといった事にお金を使うのにはものすごく嫌悪を覚えますが、こういう文化活動についてはお金を払う事にはまるで抵抗がないので、初回は定額の入館料を払っていました。あなたがもし文化に対して敬意を払う人ということであれば、惜しみなく定額の入場料を払うことをお勧めします。ただ、私も同じMuseumに2回目以降行く場合は$5ぐらいしか払いませんでしたが。

私は東京、名古屋でそれぞれ数年間働いていましたが、平日の夕方、仕事が終わってから美術館をめぐる生活なんて考えたこともなかったです。日本の余裕の無さ、米国の文化を尊重する精神の差をつくづくと感じました。NYCはMuseumに代表される「成熟した大人の文化」が栄えています。この点が東京とは大違いだと思います。日本でも会社員が定時に帰宅して、夕方Museumを訪れたり、音楽会を訪れる生活になればもっと日本の文化も良くなるのにと思います。米国で最も忙しい街の一つであるNYCでできる事が、日本ではなぜ出来ないのだろうかと私はNYC滞在中に何度もこの件について考えました。日本よりも労働時間が短いにも関わらず、日本以上に経済も文化も発展している米国社会。日本と米国では条件が色々と違うでしょうが、それでも日本が見習うべき点がここにあるように思えます。

以下にNew Yorkの金融街にあるWall Street Stationの写真を掲載します。

Wall Street Stationには午後8時ともなると人は少ないです。写真はありませんが午後10時頃だと片手か両手で数えられるくらいの人しかいません。私は記憶の中にある川崎市、武蔵小杉駅(南武線)の午後11時頃の光景を思い出してため息をつきたくなりました。午後11時台の武蔵小杉駅南武線は人がすし詰めになっていて、立錐の余地もありません。私は武蔵小杉駅の混雑ぶりが嫌で自転車通勤を始めたくらいです。この光景が日本と米国の労働環境の差を表しています。