現在米国で最大の少数民族、ヒスパニック系移民。彼らの世代を超えた闘い。

この記事ではHost Family宅にいた2人のHispanicのお手伝いさん達やその他にもNYCで見かけた「ヒスパニック系移民」について紹介します。最初にHispanicとは何かという定義を紹介します。

ヒスパニック、メキシコやプエルトリコ、キューバなど中南米のスペイン語圏諸国からアメリカ合衆国に渡ってきた移民とその子孫をいう。 Wikipedia ヒスパニックより

Hispanicは2007年時点で約4527万人が米国にいると言われて、アメリカの人口の15%を占めます。この数字は黒人を抜き、現在米国で最大の少数民族となっており、アメリカでもっとも多いドイツ系アメリカ人の次に多い。また将来的には白人を抜きマジョリティになることも予測されています。将来においてはヒスパニックは高い出生率と移民を背景に、2050年までに1億3300万人に上ると予測されています。これは2010-50年に増加する米人口のほぼ3分の1を占めます。私がお世話になったHost Family宅のお父さん、Michaelはプエルトリコからの移民でHispanic2世です。そして他にも私は英語が満足に出来ないHispanicの移民一世達ともたくさん会いました。

Host Family宅ではいつもHispanicの2人の家政婦がいました。一人は95歳のお婆さんを専属で世話する60歳くらいの女性。もう一人は週末に部屋の掃除のために来る40代の女性。家政婦である彼女たちとは意思疎通が難しかったです。それは彼女たちがあまり英語を話せなかったためです。最初は自分の英語力に問題あるのかと思いましたが、英語力の問題は私ではなく彼女たちにある事が後ほど分かりました。そんな彼女たちはよくMichaelとスペイン語で何か話していたのを覚えています。また、ご近所でもHispanic系の家政婦の人々が働いている姿をよく見かけました。私が住んでいたBrooklynの地区ではHispanicの家政婦が多かったです。

他にはRestaurantやDinerでもHispanic系の人々が働いている姿をよく見かけました。彼らの特徴は「背はそれほど高くなくて日焼けしている。髪は短く刈り込んでいる。ちょっと太っている人が多い」といった人々でした。Hispanicの人々は外見を見ればすぐに分かると思います。

そしてそんな彼らのためにNYCでは最初の12channelの一つがスペイン語向け放送がされていました。要は彼ら、Hispanicの移民1世達は英語がほとんど出来ないということです。日本に置き換えて考えてみると、最初の4チャンネルや8チャンネルが中国語か韓国語で放送されているようなものです。

Hispanicの人々はNYCで一番長時間働く人々です。しかし、彼らの給料はとても安い。それこそ貧困大国アメリカで紹介されている時給$3の世界に彼らは生きています。これは英語が出来ないから単純労働、肉体労働を長時間しなければならないためです。そしてまたそんな低賃金で働く移民がたくさんいるからこそ、8時間労働でも年収1000万円を超える生活を送れるWall Streetの住人達がいるのかなと思います。そしてまた、Hispanicの不法移民を指すWetbackという言葉があるくらいだから、たくさんのHispanic移民が米国に来ているのだろうと推測しました。

ここで最初に紹介したお手伝いさん達、そしてMichaelの両親について話しを戻すと、彼らは子供を米国で教育を受けさせるために、低賃金で厳しい仕事でも長時間働きます。そして子供たちを米国の学校に送ります。自分たちが身につけることが出来ないNative English Speakerとしての英語力、知識、教養を子供達に身につけさせるのです。つまり彼らは世代を超えて貧しい母国から豊かな米国社会に適応しようとしているのです。ですから彼ら移民の第1世代、第2世代は本当によく働きますし、またよく学びます。それはそうしなければ米国社会に適応できず生きていけないという事情があるためです。

事実、英語が出来ないお手伝いさん達の子供たちはけっこうな進学校、有名大学に通っているようでした。彼女たちはその学費を家政婦という仕事を通じて稼いでいたのです。具体的な給料(時給)を聞いたことはありませんでしたが、Host Family宅で家政婦を2人も一度に雇えるのだから、彼女たちの給料はそれほど高くないのだろうなと思いました。日本の場合と比較するとかなり安いと思います。

日本の例で考えると、現在導入されたばかりのインドネシア人やフィリピン人の看護師に日本で働いてもらおうという発想、これをもっとずっと広く実践しているのが米国社会です。もし日本が移民を受け入れる社会になった場合、NYCのHispanicのような人々がAsiaからたくさん来るのだろうな私は想像していました。米国は移民を受け入れた場合の日本の近未来の一つです。日本においては移民受け入れについては肯定、否定で現状議論が分かれています。その際には米国社会のHispanicが一つの具体例として参考になると思います。米国に留学する(している)人はつぶさに彼らの日常生活を見て、日本の移民問題受け入れ是非について適切な助言をされる事を私は期待しています。

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