月別アーカイブ: 4月 2010

吉野家とYoshinoya。そして乾いた雑巾と濡れた雑巾。

Times Square周辺に吉野家Yoshinoyaがあります。Yoshinoyaには私はNew Yorkに滞在した7ヶ月の間に4回も行っていました。1回はシンガポール人のKenny、もう1回は台湾系米国人の友人達、そしてあと2回は自分ひとりで行きました。自分で行った内の1回はふいに「紅ショウガが食べたい!」と思い立った時です。日本食が恋しかったのでしょうね。この記事ではそんな私が訪れた米国版Yoshinoyaの紹介をします。

米国のYoshinoyaも吉野家でした。つまり基本的には日本と変わらない味がします。ただし、もちろん細部は米国人向けに変更されています。内装も日本とは全然違いマクドナルドのような内装でした。あと値段も日本に比べると高めです。むしろ今は日本の牛丼が安すぎるのかなと思います。そして下記にMenuと米国での評判を確認できるLink先を記します。

まずMenuを見ると牛丼以外にも色々あります。上記Menuには載っていませんがSushiが売っていたり、また甘いDessertが売っていたりと日本よりも幅広い商品を取り揃えています。他にも日本では見たことがない“Chicken Bowl” “Vegetable Bowl” “Grilled Shrimp Bowl”があります。なかなか興味深いなとはじめてYoshinoyaを訪れた時は店内をまじまじと見ていました。あと、米国では食べる習慣の無い生卵は売っていませんでした。日本人としてはちょっと寂しかったです。そして最初に述べた紅ショウガは無料で食べることが出来ます。なんでも中国の吉野家では紅ショウガが有料らしいですが、NYCでは無料でした。

他にも大きな違いが2つありました。一つは食器。他の多くの店と同じようにYoshinoya使い捨ての食器を使っていました。日本では大手飲食店では国際的な規格、ISO 14001という「ちゃんと環境に配慮しています」という証を取得して、環境に気を使っています。しかし、日本では当たり前だった環境に気を使うという事が米国では当たり前ではありませんでした。平気でたくさんのゴミを捨てます。そして、私はNew York滞在中に一度もISO 14001を見聞きする事はありませんでした。

よく日本の環境政策は「乾いた雑巾をさらに絞るようなもの」と言われている訳が米国を訪れてよく分かりました。米国は「濡れた雑巾」です。そして「ほとんど全く絞られていません」。日本人があんなに頑張ってゴミを削減して、環境に配慮しようとしているのに、米国ではそういう意識がなく大量のゴミを気軽に捨てているのだなと驚きました。ゴミの分別もNew Yorkでは日本よりもかなり緩やかなものでした。

日本人は日本国内でこれ以上乾いた雑巾を絞り続けているよりも、米国などのほとんど環境に配慮していない国にゴミ分別のノウハウを輸出する方に労力を割いた方が良い。そうすれば地球全体で見ればよほど貢献する量が多いのではと私はいま考えています。米国でこんな状況ですから隣国の中国も凄いのだろうなと推測できます。

もう一つの大きな違いは「トイレが有料」だということです。1回使用するのに25centかかります。こういう有料形式のトイレはYoshinoyaでしか見たことがありませんでした。これも日本企業ならではの一つの改善なのかなと、私は想像していました。

飲食店も日本と米国ではそれぞれ全然違うのだなと分かって面白かったYoshinoya訪問でした。

私が英語学習を通じて学んだ論理的な文章の書き方

上記の記事を酒井英禎さんのblog、Rails で行こう!にTrackbackした際に「文章がしっかりとしている」と褒められました。ですから、せっかくですのでこの記事では「私が英語学習を通じて学んだ論理的な文章の書き方」を紹介します。本文に入る前に褒められたTweetへのLinkを紹介します。

トラックバックを頂いた記事が秀逸なのでご紹介。アメリカで勉強されている方のようです。英語学習の重要性を日本語で説いていますが、文章の構成がすばらしい。これは英語の作文の訓練を受けたおかげだと思います。ご拝読あれ。TwitterへのLink

英語圏の文化として、文章を構造化(主張+証拠+結論)することへの強い意志がある。学生たちは文章を書かされる機会が多く、繰り返し当たり前のように訓練を受ける。こういう訓練を受けた日本人の文章は非常に引き締まったものになる。 TwitterへのLink

酒井さんから指摘があったように、私は文章の書き方は英語で学びました。ですので「文章を構造化(主張+証拠+結論)すること」はいつも意識しています。私は大学受験時代に英文読解を効率的に行う「パラグラフリーディング 段落読み」という手法を通じて、この「文章を構造化(主張+証拠+結論)すること」を学びました。以下、「段落読み」について簡単に説明します。

英語の論文では1段落に必ず1つの主張(主題)があります。2つは決してありません。これは文章を書く際に最も大切な決まりです。そして段落の構成は必ず下記のようになっています。

  1. 結論
  2. 結論を補足する文章
  3. もう一度結論を繰り返す

まともな英語の文章は必ず上記の型を守っています。そして英語論文は全てこの型に沿って書かれています。

だから極端な事を言えば、全ての段落の最初の一文だけ読めば、文章全体で何を言いたいか把握することが出来ます。この最初の一文だけを読む読解方法をスキミング(skimming)と言います。このSkimmingという手法を使えば、手早く要点だけをすくい取る(skim)ことが出来ます。Skimmingは速読に使える便利な読み方です。私はTOEIC試験でとても重宝しました。Skimmingのおかげで私は早い段階からTOEIC R partで400点越えを出し続けました。

私自身10代後半から20代後半になる現在までの10年以上も、この英語の型を意識して英文を読み続けました。だから私も自然とこの型、「1.結論」「2.結論を補足する文章」「3.もう一度結論を繰り返す」に沿って文章を書くようになりました。基本的にはこの書き方を守っているので(blogだとちょっと崩しています)、私の文章は読みやすい部類に入るのだと思います。逆に、この型を守っていない文章は読みづらくて仕方がありません。

振り返ると、この型について日本の学校では一度も習いませんでした。こういう論理的な文章を書く型こそ「国語」「現国」の時間に教えるべきだと思います。この型を知らずに論理的な文章を書いたり、建設的な議論が出来るとは到底思えません。

もう一つ英語から学んだ文章の書き方を紹介します。それは「文章をなるべく短く書くこと」です。特にS(主語)とV(動詞・述語)は1つの文章に1つずつにしましょう。ときどき接続詞を多用してどれが主語か述語か分からなくなるような文章に出会います。これらは最悪の文章です。読みづらい日本語の文章、英語の文章はたいていS(主語)とV(動詞・述語)が複雑に絡み合っています。

また、日本語は単語同士が助詞で「くっついている」ので、英語よりもより構成が分かりにくいです。言い換えると、日本語のほうが英語よりも非論理的になりやすいということです。ここで一つ具体的な例を一つ説明します。英語の第2文型「SVC、主語・動詞・補語」の構成はとても分かりやすいです。私には美しいとさえ思います。「主語 = 補語」「動詞が ”=” の役割を果たしている」という構成なので日本語文章よりもはるかに分かりやすく、論理的に思えます。

  • 第2文型の例) I am a blogger → I = a blogger,  amが ” = “の役割を果たしています。

私は英語を学んだことで日本語の文章力を高めることが出来ました。これは英語という日本語とは別の言語を学んだことで、日本語を客観的に見ることが出来るようになったためです。外国語学習は母語の水準も引き上げます。私と同じように英語を学習している人は、是非今夜紹介した点についても意識して英語学習に取り組んでください。

最後に私が「段落読み」を学んだ参考書を紹介します。本書の前半で紹介されている「段落読みの手法」について熟読してください。この本は英語の設問部分はとても難しいので、読めない人は和訳と解説文だけ読んで「段落読み」の手法について学んで下さい。

「段落読み」についてはたぶん他にも参考書はあると思います。しかし、私は昔のこの本しか知らないです。もし良い参考書を知っている方がいらっしゃったら教えてください。

Kennyが日本の大学ではなく、米国の大学を選んだ理由

この記事ではLanguage ExchangeのPartnerの一人であるシンガポール人のKennyについて紹介します。そして彼が日本の大学ではなく米国の大学を選んだ理由を通じて、現在日本に欠けている事を記します。

Kennyはシンガポール人で中華系です。ですから見た目は日本人と変わりません。そんなKennyは米国の田舎にある大学を卒業して、New Yorkにある大学院に進学するために引越してきたばかりでした。Kennyの専攻は生物学、特に神経学の分野です。また、Kennyはシンガポールで英語で教育を受けました。Kennyは中国系であるため家族とは広東語でやり取りをするそうですが、最も得意な言語は英語です。

Kennyは日本語を大学で3年間勉強して、そして日本の金沢にも4ヶ月滞在したことがあります。だから日本語はとても上手でした。私が出会ったLanguage Exchange Partnerの中で彼が最も日本語が出来ました。Kennyの日本語能力だと日常会話はほとんど全く問題ありません。独り言も「どうしようかな」と英語じゃなくて日本語で呟いていたりした。他のLanguage ExchangeのPartnerとはほとんど全ての会話を英語でやりとりしていましたが、彼との会話は英語と日本語の半々で行っていました。

Kennyが日本語の勉強をはじめたきっかけは日本のドラマが好きだったためです。かなり以前から日本のドラマを観ていたようで、お気に入りのドラマはちょっと古いけどと前置きされて「ひとつ屋根の下」「ショムニ」と言われました。最近の日本のドラマも観ているとのことで、いくつか観ているドラマを教えてもらいました。でも、逆に私が知らないドラマばっかりだったので名前を忘れてしまいました。そしてKennyは「酒井法子が逮捕されてショックだった」と落ち込むくらいに日本のドラマが好きです。まさかNew Yorkで酒井法子の逮捕劇に落ち込んでいる人間に出会うとは思わなかったので、これを聞いて思わず笑ってしまいました。酒井法子は「ひとつ屋根の下」でファンになっていたみたいです。

Kennyはかなりの日本びいきなので大学は日本の大学を選ぶ事を考えたそうです。でも結局Kennyは日本の大学を選びませんでした。それは日本の大学で日本語で教育を受けても、日本でしか通用しないからです。日本の大学で教育を受けても日本でしか通用しません。しかし、米国で英語で教育を受ければ米国、シンガポールやその他にも英語で仕事が出来る国で働く事ができます。だからKennyは米国の大学を選びました。そしてまた、彼のお兄さんはオーストラリアの大学を卒業して、今はシンガポールで働いています。英語で教育を受けると簡単に国外に飛び出せるのだなと思いました。

シンガポールは英語で国民を教育することで国を上げて「英語を話せると10億人と話せる」を実践しています。私はKennyと話している時に、シンガポール人やその他の国々から日本に学生を呼ぶにはどうすれば良いのかと考えてました。以下、条件を3つ書きます。

  1. 大学教育が英語で行われている事。特に理工系の学科で英語で教育を行うこと。
  2. 奨学金が充実していること(詳細は次の記事、日本とは比較にならないくらいに恵まれた米国の理工系大学事情にて紹介しています。)
  3. 就職時に英語だけで就職出来ること。日本語能力を問われないこと。※補足 先日のクローズアップ現代(放送の一部をLink先で観ることが出来ます)で紹介されていましたが、日本語が出来ない留学生を日本企業は採用をするのを躊躇っています。そしてそんな状況のため、日本の大学を卒業した1割未満の留学生しか日本では就職しません。

上記の必要条件を満たせば、日本にも優秀な学生が世界中から集まる可能性が生まれます。十分条件として大学教育の質を上げるという問題が別にありますけど。これら「世界中から日本に学生を呼ぶための条件」を書いていて思い出したのですが、これらはもうすでに隣国の韓国が着手している事です。これも先日のクローズアップ現代で放送されていました。日本は隣国の韓国よりも遅れています。

私はKennyの話を聞いていて、教育の課題というのは日本のプロ野球と大リーグの関係に似ているなと思いました。日本の野球リーグは日本人のために存在します。そして東京大学はさしずめ巨人軍でしょうか。一方、大リーグには世界中から優秀な選手が集まります。日本人で最も優秀な選手達であるイチローや松井も今は日本の野球界ではなく大リーグにいます。大学教育でも大リーグ同様に米国の大学には世界中から優秀な学生が集まっています。イチローや松井に相当する優秀な学生がそこにはゴロゴロといます。

現在放送中の「NHK ハーバード白熱教室」で教室内を見わたせば、日本と違って本当に多種多様な学生が教室にいることに気付くでしょう。そしてまたKennyが通う大学も多文化主義を掲げているため、学生の半分は米国以外の地域からの留学生によって成り立っています。そんなハーバード大学での講義風景と日本の大学の講義風景を比較すると、まだまだ日本は鎖国しているのではないかと思ってしまいます。以下、ここまでの内容に関連したWebsitesを紹介します。

一連の記事で紹介されているのと同様に、私も最近「日本語でいくら高度な議論をしても、日本人以外には伝わらない」ことにもどかしさを感じています。この記事でさえ英語で書けば英語が読める他国の人々に読んでもらうことが出来ます。この考えを理解して英語で情報を発信している日本人はどれくらいいるのでしょうか。

私は今は書かなければならないことがあるため日本語で書いています。しかしあと数カ月もすれば「英語:日本語=90:10」の割合くらいにして、英語を主として情報を発信していくつもりです。米国に住む友人達からは「おまえが日本語でたくさん記事を書いても俺たちは読めないから全部英語で書け」と言われています。

私がこの blogを書いている理由は「日本人が十分に英語をできるようになるための方法を伝えるため」そして「なぜ英語を勉強しなければならないのか。日本人に英語を勉強する動機をもってもらうため」です。これは米国留学した自分が後に続く他の日本人のために書かなければいけないと思ったから現在猛烈な勢いで記事を書いています。それぞれについて関心のある方は下記Link先を確認ください。

私はたぶん自分の子供には日本語ではなく英語で教育を受けさせます。そうすればシンガポール人のKennyと同じように世界中の大学から魅力的な大学を選ぶことが出来るし、世界中で働くことが出来るからです。考えてみれば、日本人が大好きな坂本龍馬と同世代の草莽の志士達もオランダ語や英語を学びました。外国語を必死で学ぶことで海外の列強諸国と対抗しました。英語を勉強するというのはつまりそういうことだと思います。

以下、この記事についてTwitter上でもらったReplyをいくつか紹介します。

  • スペックの低い日本の従業員、学生に合わせていたら、競争には負けるわな。学力の低い生徒に合わせる日本の学校と同じ。海外と取引ある大手企業は、英語が公用語ぐらいでないと
  • 日本は鎖国もいいとこです。。。外資で働いててもそう思います。オープンじゃない、英語ができない、大陸が繋がってないとなると、ほんとに大丈夫か?とおもいますよ
  • 今の会社(外資系の会社)に入る時に面接で聞かれた質問「一人でアメリカ行ってレンタカーでホテルに行き一人で仕事して全部一人で帰ってこれる?」でした。で、実際入社すぐに何度もそういうことに。なので「私英語ダメです」という人が入ってきた時は、どうやって仕事するの?と思いました。
  • 大学の講義ではごくごく少数ですが、英語だけで行われるものもあります。僕も英語だけで行われる講義を受けたことがあります。ただ必修ではなく選択ということと、学生からみればやっかいな講義にしか見えないという点で評判が悪いですね。それ(英語で学ぶ事の重要さ)は学生の立場である僕でもわかるんですよ。危機感を持っている教授も沢山いますけどあまりにもハードルが高いと皆なげいてました。僕もそうです。留学生はたくさんいましたけど、言葉の問題からみれば何のメリットがあって日本にくるのかよくわかりません。
  • 同感。ITに関わるものなら英語が読めないとそれだけで情報弱者になってしまっている。
  • (ITに関連する技術書は)日本語になるのを待っていたら遅すぎるし、翻訳が間違っていることもよくあるのでオリジナルが一番です。

Union Square近くにあるチョーコレート専門店 Max Brenner

この記事は友人のShuとチョコレート専門店、Max Brennerに行ったときの記録です。

Max Brennerで私たちはチョコレートのフォンデュfondueを食べました。チョコレートのフォンデュなんて、NYCに行くまでは存在することも知りませんでした。熱で温められた3種類のチョコレートにマシュマロ、苺、バナナを浸して食べます。これらは甘くて美味しいです。マシュマロは少し炙って溶かしてからチョコに浸します。一緒に行ったShuも気に入ったようです。店内は他にも女性客がたくさんいたので、女性に人気のある店なのかなと思いました。NYCに行くことがあったらチョコレートのフォンデュをお試しあれ。日本語のblogで同じ店を紹介している記事がありますのでこちらも参照下さい。私よりも上手に写真を撮影しています。

32nd Street お手頃価格の韓国料理店、WOORIJIP

Manhattanの32nd Streetにある韓国人街でお勧めの店はWOORIJIP。ここは廉価で韓国料理を食べることができます。私は韓国人のJackson夫妻にこの店を紹介されてからときどきこの店に通っていました。WOORIJIPは値段が安いし1人でも入りやすい店なのでお勧めです。店はたくさんの韓国人でいつも一杯でした。

日本人にとって韓国料理は馴染みのある味です。日本と韓国は近い国なのだなと韓国料理をNYCで食べながら思いました。

日本であまり知られていないメキシコ風のアメリカ料理、ブリートburrito

NYC滞在中に特に気に入った料理は日本であまり知られていないメキシコ風のアメリカ料理、ブリートburrito。特にChipotleのburritoが大好きで何度も食べました。burritoは薄い小麦粉の皮で色々な具材を包んだ料理です。包むのは米と野菜、そして肉かアボガド。そこにチーズとソースをかけて皮で包みます。値段もお手頃なので美味しかったです。日本ではあまり見かけない料理なので、いまburritoがとても恋しいです。東京や大阪ならたぶんあると思うので、興味があったら探してみて下さい。日本人好みの味なので、burritoは日本でも人気が出ると思います。だから日本でももっとburritoが広まってほしいです。

追記

当初Burritoをメキシコ料理と書きましたが、正しくはメキシコ風のアメリカ料理、テクス・メクス料理(英語: Tex-Mex cuisine)らしいです。

現在米国で最大の少数民族、ヒスパニック系移民。彼らの世代を超えた闘い。

この記事ではHost Family宅にいた2人のHispanicのお手伝いさん達やその他にもNYCで見かけた「ヒスパニック系移民」について紹介します。最初にHispanicとは何かという定義を紹介します。

ヒスパニック、メキシコやプエルトリコ、キューバなど中南米のスペイン語圏諸国からアメリカ合衆国に渡ってきた移民とその子孫をいう。 Wikipedia ヒスパニックより

Hispanicは2007年時点で約4527万人が米国にいると言われて、アメリカの人口の15%を占めます。この数字は黒人を抜き、現在米国で最大の少数民族となっており、アメリカでもっとも多いドイツ系アメリカ人の次に多い。また将来的には白人を抜きマジョリティになることも予測されています。将来においてはヒスパニックは高い出生率と移民を背景に、2050年までに1億3300万人に上ると予測されています。これは2010-50年に増加する米人口のほぼ3分の1を占めます。私がお世話になったHost Family宅のお父さん、Michaelはプエルトリコからの移民でHispanic2世です。そして他にも私は英語が満足に出来ないHispanicの移民一世達ともたくさん会いました。

Host Family宅ではいつもHispanicの2人の家政婦がいました。一人は95歳のお婆さんを専属で世話する60歳くらいの女性。もう一人は週末に部屋の掃除のために来る40代の女性。家政婦である彼女たちとは意思疎通が難しかったです。それは彼女たちがあまり英語を話せなかったためです。最初は自分の英語力に問題あるのかと思いましたが、英語力の問題は私ではなく彼女たちにある事が後ほど分かりました。そんな彼女たちはよくMichaelとスペイン語で何か話していたのを覚えています。また、ご近所でもHispanic系の家政婦の人々が働いている姿をよく見かけました。私が住んでいたBrooklynの地区ではHispanicの家政婦が多かったです。

他にはRestaurantやDinerでもHispanic系の人々が働いている姿をよく見かけました。彼らの特徴は「背はそれほど高くなくて日焼けしている。髪は短く刈り込んでいる。ちょっと太っている人が多い」といった人々でした。Hispanicの人々は外見を見ればすぐに分かると思います。

そしてそんな彼らのためにNYCでは最初の12channelの一つがスペイン語向け放送がされていました。要は彼ら、Hispanicの移民1世達は英語がほとんど出来ないということです。日本に置き換えて考えてみると、最初の4チャンネルや8チャンネルが中国語か韓国語で放送されているようなものです。

Hispanicの人々はNYCで一番長時間働く人々です。しかし、彼らの給料はとても安い。それこそ貧困大国アメリカで紹介されている時給$3の世界に彼らは生きています。これは英語が出来ないから単純労働、肉体労働を長時間しなければならないためです。そしてまたそんな低賃金で働く移民がたくさんいるからこそ、8時間労働でも年収1000万円を超える生活を送れるWall Streetの住人達がいるのかなと思います。そしてまた、Hispanicの不法移民を指すWetbackという言葉があるくらいだから、たくさんのHispanic移民が米国に来ているのだろうと推測しました。

ここで最初に紹介したお手伝いさん達、そしてMichaelの両親について話しを戻すと、彼らは子供を米国で教育を受けさせるために、低賃金で厳しい仕事でも長時間働きます。そして子供たちを米国の学校に送ります。自分たちが身につけることが出来ないNative English Speakerとしての英語力、知識、教養を子供達に身につけさせるのです。つまり彼らは世代を超えて貧しい母国から豊かな米国社会に適応しようとしているのです。ですから彼ら移民の第1世代、第2世代は本当によく働きますし、またよく学びます。それはそうしなければ米国社会に適応できず生きていけないという事情があるためです。

事実、英語が出来ないお手伝いさん達の子供たちはけっこうな進学校、有名大学に通っているようでした。彼女たちはその学費を家政婦という仕事を通じて稼いでいたのです。具体的な給料(時給)を聞いたことはありませんでしたが、Host Family宅で家政婦を2人も一度に雇えるのだから、彼女たちの給料はそれほど高くないのだろうなと思いました。日本の場合と比較するとかなり安いと思います。

日本の例で考えると、現在導入されたばかりのインドネシア人やフィリピン人の看護師に日本で働いてもらおうという発想、これをもっとずっと広く実践しているのが米国社会です。もし日本が移民を受け入れる社会になった場合、NYCのHispanicのような人々がAsiaからたくさん来るのだろうな私は想像していました。米国は移民を受け入れた場合の日本の近未来の一つです。日本においては移民受け入れについては肯定、否定で現状議論が分かれています。その際には米国社会のHispanicが一つの具体例として参考になると思います。米国に留学する(している)人はつぶさに彼らの日常生活を見て、日本の移民問題受け入れ是非について適切な助言をされる事を私は期待しています。