日別アーカイブ: 2010年5月11日

甘いお菓子に満ち溢れた米国の苦い肥満問題

訪米当初、前の記事で紹介したBoardersで私は一つ印象深い体験をしました。ある日、Boarders併設のCafeに黒人の親子が来て、子供がなんと「青色のケーキ」を食べていました。私は「青色のケーキ」はそれまでの人生で見たことが無かったです。青いケーキの他には「紫色のホイップクリーム」「緑色のクッキーなど、それは色彩豊かな食べ物を米国ではたくさん見かけました。

また、食事の時にはSoda(コーラなど)やジュースをいつも飲んでいました。お茶をよく飲む日本人からしたら「食事の時に甘いものを飲むの?」と戸惑うと思います。加えて、お菓子は日本のものよりもさらに甘かったりします。これは甘すぎるなというお菓子が多かったです。思い出したら胸焼けしてしまいました。砂糖の塊のような味です。以下、この件でTwitterでもらったReplyを紹介します。

クリスマスの時には食色つけてそれにちかい クッキーは作りますが、ケーキのアイシングにはさすがにつかいませんね。やらやらって色から想像する味と砂糖の味のミスマッチもちょっと気持ち悪い。

(カップケーキは)基本砂糖の塊ですよね(笑)。映画で有名になったマグノリアベーカリーのカップケーキもかなりカラフルでした。あんなのでも行列ができてるんだから不思議です。

甘いお菓子の他にもファストフードを食べ過ぎ等の要因もありますが、食生活は日本と米国を比較すると、米国の方が明らかに不健康です。だから肥満した人が日本と比べるととてもとても多いです。

ここで各国の肥満率を紹介します。以下の表によるとBMIが30以上の割合で最悪なのは「米国 31%」です。そしてまた、最も良いのが「日本と韓国の3%」です。その差は10倍以上です。

New York地下鉄に乗っていると、よく「2人分の座席に座る肥満した人」を見かけました。米国の肥満は日本とは体重の桁が違います。以前にこの件で印象深い会話を米国人とした事があります。「アメリカ映画の中に肥満はいないけど、現実は肥満だらけ。映画は嘘のアメリカだね。」と友人の米国人は言っていました。

そしてこの話題はルポ 貧困大国アメリカ (岩波新書)で紹介されていましたが、貧困層・低学歴であればあるほど、肥満率は高くなります。良い食事を購入するお金がない、だからジャンクフードを食べざるをえない。また、そもそも栄養についての知識がないため肥満になるのです。ちなみに日本の中年男性は食事についての知識が欠如している人が多いので、この話題は他人事ではありません。

米国の肥満問題については調べれば調べるほど、根深い社会問題が見えます。私は一時期かなり詳細に調べたことがあるので、実際に肥満した人間だらけのNew Yorkを見て複雑な気持ちになっていました。ただ、New Yorkは米国では珍しい「電車と徒歩」で移動できる都市であるため、他の車社会の都市に比べると肥満率はましらしいです。他の都市はどれだけ悪いんだか!と日本人としては絶句してしまいます。

こういった事情があったので、私は留学中に極端に太る事を恐れていました。だからホストファミリーを選ぶ際には「食事に気を使っている事。菜食主義者でも可」という条件をわざわざ付けたのです。幸い私がお世話になったホストファミリーは午前中は野菜や果物しか食べないというフィット・フォー・ライフを実践している、肥満に気をつけている家庭だったので、本当に良かったです。以上で「甘いお菓子に満ち溢れた米国の苦い肥満問題」についての紹介終ります。そして以下、肥満社会の米国の一端を垣間見える写真と本件に関わるお勧め書籍を掲載します。

参考書籍一覧

  1. ルポ 貧困大国アメリカ (岩波新書) 貧困層に広がる肥満問題を取り上げています。
  2. 太りゆく人類―肥満遺伝子と過食社会 ハヤカワ・ノンフィクション 読み応え十分の書籍。肥満問題について本格的に学びたい人に強くお勧めします。
  3. フィット・フォー・ライフ ——健康長寿には「不滅の原則」があった! 健康な食生活を目指したい人にお勧め。初めて読む人には過激な内容に思えるかもしれません。
  4. ナチュラルダイエット―あなたの常識をくつがえす3つの習慣 3のフィトーフォーライフの要約版。手軽に読めます。
  5. いつまでもデブと思うなよ (新潮新書) とりあえず食生活を改善したくて、何をして良いのか分からない人はこの本を読んでみて下さい。

米国の書店事情;本の安売りは当たり前。

この記事では米国の書店事情について、特に米国の大型書店Boardersで体験したことを記します。

私はNew York留学中によく大型書店を訪れて、そこに備え付けられている座椅子に座って、電子辞書に登録されている英単語の暗記をしていました。本屋の雰囲気は日米変わらず、本の虫である私に取っては本屋という空間が心地良かったためです。私は英語書籍を日本語書籍ほどの速さで読むことは出来ません。でも、時には本の背表紙や目次を熟読して気に入った本を立ち読みしていました。本屋で過ごす時間は楽しい時間でした。そしてまた、本屋は客層が落ち着いた人達、教養ある人達が多いという点も好きでした。他にも、Boardersでは日本では見られないカーペット上に座り読みをしている人、また未購入の本を併設されたCafeに持ち込んで読んでいる人もいます。日本の書店と比べるとだいぶんと緩やかな雰囲気です。

そして一方で、貧困層の移民たちの姿はBoardersでは見かけたことはありませんでした。また、Boardersにはトイレがちゃんと備え付けられている、そしてまたマクドナルドなどのファーストフード店などと比べると汚れていないし、混んでいないという良い点もありました。米国のトイレ問題については過去に大反響をよんだ記事書いたのでまだ読んでいない方は是非読んでください。

そしてここからが本題になりますが、米国書店では日本の書店にはないServiceを提供していました。それは日本では見ることができない「本の割引」です。米国書店では「2冊を購入すれば、安い方の1冊を50%引き」「売れない本は大幅割引で販売」「年末などのバーゲン期間には一率15%割引」など、各種色々な割引特典を本屋の会員(無料)になれば受けることが出来ます。また、Boardersは昨年末には一定金額以上購入した人はパンダのぬいぐるみを格安で購入出来るというサービスを実施していました。私も記念にそのパンダのぬいぐるみを購入しました。いまもそのパンダのぬいぐるみは部屋にあります。バーゲンやクマのぬいぐるみの写真は記事最後に掲載しています。

書籍の値引きについて補足すると、日本にいても例えばAmazonの洋書を見ていれば、時に為替変動で考えられる以上に大きく価格が変わることに気付くと思います。これは本の値段が一定ではなく、変動するためです。「日本と米国では本の流通制度が異なるから、日本では本の値引きは出来ない」という事を聞きます。でも、一度本が値引きされている現場を知ってしまうと、米国で出来たことが日本ではなぜ出来ないのだろうかと疑問に思うようになりました。だから日本に帰って来て本を購入した時に「本にカバーをつけますか?」という米国では経験しなかった日本特有のサービスを受けた際には、「そんなカバーなんて要らないから値引きをしてほしい」と思いました。

以上、米国書店Bordersの体験記でした。以下にBoarders関連の写真を掲載しますのでお楽しみ下さい。