日別アーカイブ: 2010年5月23日

トルコ人の映画監督 Hakki。New Yorkの移民たちの過酷な暮らしを映画にする。

この記事では中国人の友人Yanから紹介されたトルコ人の映画監督、Hakki Subentekinを紹介していきます。彼についてはWikipediaに記事がありました。

HakkiはYanの仕事仲間で、Times Squareで絵画や写真を売る仕事をしています。私は一度彼らの仕事を手伝った際に、Hakkiと友人になりました。Hakkiは映画監督だけあって、非常に教養ある人です。そしていつも何か教養ある事を考えて、話しています。そんなHakkiなのでYanからは「そういうのはいいから黙って仕事をしなさい」とよく言われていました。

私とHakkiがはじめて会ったときには昨年話題となった映画「おくりびと」の感想から始まり、日本人の死生観・宗教観について色々と質問されました。こうやって色々な知識を蓄えながら、いつも映画のネタを考えているHakkiです。Hakkiと話していると大学受験時に覚えた難しい英単語の知識を活かせます。そういう小難しい話をよくしていました。ちなみに、YanもHakkiと一緒に「おくりびと」を観たらしいですが、彼女は途中で眠ってしまってさっぱり映画の内容をおぼえていませんでした。なんともYanらしい。

ある時、Hakkiが撮影した短編映画”ALICIA”を観に来ないかとQueensまで招待されました。

ALICIAという映画は学歴や専門技能のない移民の女性が、年老いた母親の介護のために、性産業(Go-Go-dancer)で働く話しです。HakkiはNew Yorkに暮らす移民たちの過酷な暮らしを映画を通じて表現したのです。ALICIAのヒロインは学歴・専門技能が無かったため、人がやりたくない仕事をせざるを得なかったのです。New Yorkに暮らす移民たちや私のような留学生にとっては色々と共感出来る映画だと思いました。

撮影終了後にはHakkiの撮影に協力したYanに色々と映画の裏話を教えてもらいました。「3日で撮影した」「あの撮影場所はYanの人脈で無料で借りた」「あの部屋は実は私(Yan)の部屋」などなど、また、映画に出演した俳優たちとも話す機会がありました。これまではそういう話を聞いたことが無かったので興味深かったです。

ALICIAで移民たちの過酷な暮らしを見事に映画にしたHakkiはこの時の映画祭で100本を超える映画の中かから最優秀賞を獲得することが出来ました。実際、ALICIAは私も色々と共感出来る内容の良い映画だと思います。そして数ある短編映画の中から最優秀賞を受賞したHakkiが現在何をしているかというと…、最優秀賞を受賞しても生活は特に変わらなかったようです。「人生甘くないな」とHakkiはボヤいていました。

まあそんなことでは懲りずにHakkiはYanと一緒に働きながらお金を稼ぎつつ、今も新しい映画の構想を練っているようです。Hakkiの次回作には私も期待しています。将来ひょっとしたら大物の映画監督になっていたら良いなと友人としては願っています。

関連おすすめ記事

移民や海外移住者にお勧めの職業を紹介しています。逆に、ここに当てはまらない職業は過酷な仕事であるということです。

中国語・日本語・英語の3ヶ国語を流暢に使いこなす中国人女性、Yan

私のIntern先に来ていたボランティアの中国人Yan、彼女は中国語(普通語 Mandarin)・日本語・英語をの3ヶ国語をそれぞれを流暢に使いこなすことできます。私とNew Yorkではじめて出会った時も彼女は私に「日本語」で話しかけてきました。以前に日本に長期間暮らしていたことがあるため、日本語を流暢に話せるのです。

Yanは日本語で話す知人・友人が周りに全くいなかったため、私と日本語で話すといつも嬉しそうでした。私も今は彼女の気持ちが分かります。私はいま日常生活で(Skype除く)全く英語を話す機会がないため、英語で話したいという渇望感がいつもあります。言葉というのは想像以上に大きな影響を与えます。

YanはNew Yorkに来た当時、英語をほとんど全く話すことは出来ませんでした。それは中国の学校教育で英語を学ばなかったためです。しかし、New Yorkに住んで数年が経った今はとても流暢な英語を話します。以前に他の記事で紹介しましたが、New Yorkに済む多くの中国人の移民たちはほとんど全く英語を話せません。長期間住んでいる中国人たちでも英語を話せない人が大多数です。彼らに比べるとYanは大違いです。YanはNew Yorkに来て最初の数カ月は語学学校で英語を学び、その後は実地で英語力を鍛えたのです。彼女がどうやって立派な英語力を身につけたのかは、参考になる点が多かったです。

Yanはとても社交的な人間です。また、彼女は初対面の人間に話しかけるのも臆しません。だから私は彼女と一緒にTimes Square駅を歩いたときに、彼女がそこにいるほとんどの人達と気さくに挨拶を交し合っている場面を見てとても驚きました。一般的には男性よりも女性の方が語学の上達が速いと言われています。これは話す頻度・機会が男性よりも女性の方が多いからだと思います。Yanを見ていてたくさん話すことはとても大事な事だなと思いました。英語を学習中の人は彼女を見習ってたくさん話してください。そうすれば上達も速いです。

Yanは英語と中国語を流暢に話せるので通訳ボランティアとしていつもお世話になりました。私と居るときは日本語でばかり話しますが、他の人が会話に参加すると英語・中国語と場面に応じて言語を使い分けます。言語をたくさん話せると便利で良いです。また彼女はとても社交的であるため、私も彼女経由で何人か新たな友人を紹介してもらいました。彼らも魅力的な人達が多いので、今後順番に紹介していきます。

Yanからそれとなく日本からNew Yorkに移住した理由を聞いたことがあります。Yanが数年間日本で暮すうちに、日本はどうやらYanにとっては居心地が悪い場所になってしまったようです。Yanとは何度も一緒に出歩く機会があり、中国人女性建築家のShuと同じくらいに親しくなりました。また香港系米国人のNoah、中華系シンガポール人のKennyも含めて、New Yorkでは多くの中国系の人達と親しくしました。New Yorkで彼ら中華系の人々と接して、また彼らの優秀さを直に感じて、こういう人達が競争相手になると本当に大変だと思うようになりました。日本人ももっと彼らのような優秀な人達を活かせる社会にした方が、敵対して競争するよりもずっとましな選択肢だと思います。

こういう体験が積み重なって、日本人が日本人だけで国際社会と競争していては駄目だと強く思うようになりました。これが次の記事を書く動機でした。非常に力を入れて書いた記事なのでまだ読んでいない人は是非とも読んでください。

以上でYanの紹介を一端終ります。彼女についてはたくさん書くことがあるので、また後日別の記事で紹介します。

日本とは全く違うアメリカ人のラーメンの食べ方。衝撃のMomofuku Noodle Bar。

シンガポール人のKennyとManhattanのEast Villageにあるアメリカ人が経営するラーメン店、Momofuku Noodle Barに2月に行ってきました。

Momofukuのラーメンの味は純日本的でそこそこ美味しかったです。でも、Momofukuは日本人ではなくアメリカ人が経営する店だったので、同じNYにある一風堂とは色々な点が違いました。Momofuku店内は一風堂とは異なり、日本人はその時は私しかいなかったです。店員はアメリカ人です。また、ウエイトレスは若くお洒落な女性で、日本のラーメン店とはだいぶん違う御洒落な店内を作り上げていました。だから女性客も多かったです。また、Momofukuで私が最も驚いたのはなぜか各テーブルの上に「ケチャップ」があることです。日本のラーメン店ではありえない「ケチャップ」がそこにはありました。用途は想像できるようにラーメンに「ケチャップ」を加えるのです。この光景を目撃した私の心中をあなたは想像出来ますか。

Momofukuのラーメンは薄味だからアメリカ人には物足りないのかもしれません。でも、「ケチャップ」はないだろー。そこは胡椒で味付けするべきだろー、と日本人としては思いました。でも、アメリカ人にはアメリカ人のやり方、「ケチャップ」で味を調整するという食べ方があるようです。箸をあまり上手く使えないアメリカ人達、中にはフォークを使ってラーメンを食べる人達も店内にはいました。そして、そんな彼らが「ケチャップ」をラーメンに加えて食べる。これがアメリカ人のやり方です。日本の食文化も一度日本国内から出て現地化すると、本来あったものから大分と変わってしまいます。日本人が日本にあるものを現地にそのまま持っていくという事も選択肢はあります。また、現地の人達向けに彼らにあったやり方に変更する選択肢もあります。物事には色々なやり方があります。大切なことは、色々な選択肢から最も現地の人達に合ったやり方を導入することだと思いました。そんな衝撃のMomofuku体験でした。

せっかくだからアメリカ人達の好みを理解するために「ケチャップ」入りラーメンは自分も試せば良かったな振り返るとそう思います。でも、その時はあまりに驚いてこんなことは考えもつきませんでした。もし、アメリカで「ケチャップ」がおかれているラーメン屋に行く機会があったらせっかくなので試してみてください。きっとアメリカ人の事をより理解できるはずです。

関連過去記事

Momofukuの他にも一風堂New York店について以前に記事を書いたことがあるので、まだ読んでいない人は是非!こちらの記事にも私の衝撃のラーメン体験を書いています。