日別アーカイブ: 2010年6月23日

「英語ができない教師が英語を教えている」の件で後日TwitterでもらったReplyのまとめ

先日の記事、「英語ができない教師が英語を教えている」の件で、後日Twitter上でこの件に関連していくつかのReplyを交わしました。以下に興味深かった発言をまとめました。

教員が授業に割ける時間や専門性を磨く時間が少ない。特に部活動で時間を取られている。

  • 高校の事しかわかりませんが、個人的に問題だと思っていることは、授業改善への意識の低さ、または機会のなさです。授業改善を考えたときに自己研鑽は欠かせないわけですが、そのための研修(資格試験含む)に参加しないorできない現状の改革は急務だと思いますね。そして以前もつぶやいたことがあるのですが、すごく単純な話、部活動を民間(地域)委託したらいいと思うんです。高校教員の意識をまず授業にむけるという意味でも。毎日放課後3~4時間、土日なしという部活も結構あります。これをほぼ無償でやっている現状はキツイですよ。
  • 極論ですが、僕は日本の国力の減退は、これにあると思っています。先生も生徒も勉強する時間がなさすぎです。>部活動を毎日放課後3~4時間、土日なしという部活も結構あります。これをほぼ無償でやっている現状はキツイですよ。
  • 香港でスゴイ実績を出している塾に秘訣を聴いたら、「部活がないから」と言われた。>極論ですが、僕は日本の国力の減退は、これにあると思っています。先生も生徒も勉強する時間がなさすぎです。

部活動がここまで負担になっているとは知らなかったです。教員の方達が授業に集中出来る組織作りが必要です。

部活動を地域の人達に任せてしまうというのはどうか

  • なるほど。(教員の負担を減らすために)欧米では、部活動ではなく地域のクラブスポーツが盛んなんですね。長年の疑問が解決されました。そこは行政と地域の協力が必要ですね。むしろスポーツは学校で行う必要なく、市民を巻き込んで地域中心にしたほうが良いのかもしれない。
  • (地域のクラブに任せるのは)必ずしも得意な部活の顧問になれるとは限らないらしいので、不慣れな先生が指導をして生徒が怪我をするよりかはいいかもですよね。
  • 地域のクラブ活動してる地域ありますよね。少年野球やサッカーや女子ソフトなどなど。小学生の時に参加していましたが、親同士も繋がりが深くなるし子供心に知ってる大人が増えるのは心強かったです。
  • ああこれはナイス!学校の責任で部活を外部委託すると問題が起こった時に学校に問題が返ってしまのを解消できるし、学生が地域と触れ合う事になるのはいいですね。
  • そういう動きは少しづつ出てきています。地域コーチや、外部コーチといった形で。
  • 部分的には進んでますよ。私の妹は中学で卓球部の指導してました

ある先生の学力向上への取り組み

  • 学校内における 学力向上委員会・教科検討会・研究授業、そして私の県では「難関大学プロジェクト」といって、拠点校同士が連携して取り組むプロジェクトがあります。授業内容については、生徒アンケートを毎年2回行い、評価をしてもらいます。他にも非常に面倒でやっかいですが、ベネッセ協賛のもと、県内記述・マーク模試を作成します。メンバーになると本当にやっかいですが、良い問題を作れることは、それだけ教科力があることなので、勉強になります。はぁ…気が重い。。。

教員からの情報発信が足りない(これは私がTweetしたものです)

  • はっきり言って、現場でどのような事がされているのか企業には伝わっていません。ですから「学校で学んだことが役に立たない。最も大切な事はコミュニケーション能力だ」などと言われるのです。どれだけ学校で有意義な事を教えているのか、生徒が何を学んだかを情報発信してください。私から現場の方にお願いしたいのはもっと現場で何をやっているのかということを積極的に発言してほしいということです。
  • 現場の努力は分かるのですが、現状では「学校で学んだことは役に立たない」といま多くの日本企業が公言して、日本人の代わりに留学生達を雇用するとまで言っているのです。私としては企業にそのような事を言わせない教育制度を創ってほしいのです。そのための議論を開始するためにもまず現場を知る必要があります。ですから現役高校教師の方々のTweetを期待しています。なにより「現場」が最も事情を把握しているのですから。

自分からは何も説明しないのに、世間は分かってくれる訳はありません。いくら自分達が「正しいこと」や「立派なこと」をしていると主張しても、その事実が周りに知られていなければ低い評価をされて、悪い場合には「それは単なる自己満足だろう」と言われても仕方がありません。黙って努力していればいつか誰かが評価してくれるなんて甘すぎる考えです。現状のようにあまりに情報発信が少ない状況を変えるには「学校に広報担当を置く」くらいの抜本的な対策が必要なのではと考えました。

教師は世間知らず?

私はTwitter上で教育に携わる人達とReplyを交わしていて、何人かの教師は社会性がほとんど全くないなと頭を抱えたくなりました。聞き手のことを想像出来ずに一方的に、しかも傲慢に話す人達が果たして生徒のことを思いやって教育を出来るのでしょうか。生徒からの評価や外部からの評価がないまま「先生」をしている人達の講義はさぞかし酷いものだろうなとゲンナリしました。

  • 先生が世間知らずなのは、学校に顔を出さない父親のせい。

このReplyをもらって、実際に企業活動の最前線にいる父親達が母親任せにせずに学校にもっと意見や要望をいうようになれば、また学校活動に協力するようになれば、現場も良くなると思いました。そのためにも長時間労働から父親達を解放する必要があります。

そもそも学校で学ぶ内容が問題

  • ちょっと待ってください。日本の中高生は十分に勉強しています。それは事実です。HALさんがいたアメリカよりも遥かにレベルは高いはずです。これはアメリカにいた人なら誰もが認めることだと思います。問題は大学に入ってからの勉強と中高生での勉強すべき事柄の選択です。

これもその通りだと思いました。どのような人材を育てたいのか明確な指針・基準を示して、教える内容を定めないと何にもならないです。現在は「教科書があるから、そこに書かれている事を教えている」となっていると思いますが、「そもそもなぜ教科書にこの内容を盛り込む必要があるのか、私たちは一体どのような人材を育てたいのか」という視点が必要です。

以上です。本件について引き続き意見を募集していますので、何か思うところがある方は私のTwitter Account、@HAL_JまでReplyをください。