日別アーカイブ: 2010年6月6日

【書評】ちはやふる 1~8巻

ちはやふる 1~8巻を読み終わった後の感想です。ネタバレなしです。

「ちはやふる」、競技かるたを題材にしたマンガです。各所で「このマンガは面白い!」と評判があり、ずっと気になっていました。

競技かるたは私達が想像するかるたという優雅で文化的な活動ではなく、競技かるたはスポーツでした。畳の上の一瞬の激しい攻防、札の配置を意識した頭脳戦は一見の価値有りです。

ヒロインのちはやも熱血でまっすぐでとても魅力的です。他のスポーツマンガの主人公にそのままなれそうなちはやです。

「ちはやふる」は長々と説明するものじゃなくて「面白いからとにかく読んで!」と勧めたくなるマンガです。私は1~8巻まで2日で読んでしまいました。良い漫画です。久しぶりに絶賛したくなるマンガです。お勧め!

【書評】とめはねっ! 4~6巻感想

とめはねっ!4~6巻のネタバレなしの感想です。

帯をギュッとね!」のように明確な勝ち負けのない文科系の活動ですが、徐々に専門的な内容を学んでいく縁と望月さん。6巻では日本一となった高校生達の作品を見るために大阪まで行きました。書道の世界って奥が深く、知らない事だらけです。日本一になった書道部の活動内容には特に度肝を抜かれました。そしてそんな知らない世界を紹介してくれる「とめはねっ!」は読んでいて面白いです。

また部活動以外では縁にも望月さん以外のガールフレンド候補?や望月さんに小学校時代にラブレターを送った幼馴染の彼も登場して盛り上がってきました。「帯をギュッとね」の時には気付きませんでしたが、河合克敏の描く女の子はとても可愛いです。望月さん、2年生の加茂ちゃんと三輪ちゃんコンビが特にお気に入りです。

縁はこの魅力的な女性キャラ達のせいですっかりと印象が薄くなっているので、今のままだと望月さんとの幸せな結末は無理でお友達で終りそうな予感がします。「とめはねっ!」は物語がどういう風に終わらせるかも期待しています。

自転車のある生活。New York Cityでの記録。

この記事ではNew Yorkで自転車を走っていて気づいた様々な事を記します。最初に自転車通勤の話題とあとは色々な事を順不同で記します。

New Yorkまでわざわざ自転車を持っていったのは最初「自転車通勤」をしようと思っていたからです。私のHomestay先とIntern先は約10kmくらいでした。ですから小径車のBD-1でも十分に通勤可能な距離です。しかも通勤途中にはあのThe Brooklyn Bridgeもあるし!と当初は張り切っていたのですが、結局自転車通勤はしませんでした。それは次の二つの理由からです。

自転車通勤を止めた理由1「英語の勉強時間がなくなるから」。自転車通勤をすると電車の中で勉強する時間が往復で1時間減るという理由です。本が読む時間が減るからと言って自転車通勤を止める人が時々いますが、私も同じ理由で止めました。スポーツ自転車はある意味優雅な趣味だと思います。お金と時間に余裕が無いと出来ない趣味だと思っています。私は時間に余裕が無かったのでNew Yorkでは自転車通勤を断念しました。

もう一つの理由は「トイレの利用が著しく不便」だからです。日本だとなにかあったら最寄のコンビニに駆け込めばそれで済みますが、New Yorkでは日本のように気軽に利用できるトイレはほとんどありません。自転車乗りとダイエット経験者には通じると思いますが、水をたくさん飲むとトイレが近くなります。私は一日最低2リットルは水を飲む生活をしているのでトイレの利便性が悪いNew Yorkで自転車通勤は無理だなと思いました。以前にNew Yorkのトイレ事情がどれだけ酷いか、日本のトイレ事情がどれだけ恵まれているかを紹介する記事を書きましたのでここで紹介します。

次に「自転車の種類」について。日本で主流のママチャリはNew Yorkでは見かけません。New Yorkで主に乗られている自転車はクロスバイクやロードバイクといったスポーツ自転車です。生活の足として自転車は使われていないのです。これはNew Yorkが東京ほど街中の建物の密度が濃くないので、自転車で気軽に買い物ができないという理由があると思います。日本だと気軽に買い物にいける距離にスーパーがあるのでママチャリで十分ですね。ときどきママチャリらしき自転車はみかけたのですが、それも日本とはだいぶん形が違っていました。New Yorkの自転車はあくまでスポーツ自転車が主流でした。ちなみに警察官が乗っている自転車もスポーツ自転車でした。日本の警察官が乗っているようなママチャリ型ではなく、クロスバイク型の自転車でした。カッコいいです。

次に「自転車の施錠」について。New Yorkでは自転車の鍵がめちゃくちゃゴツイです。身体に自転車の鍵となる太い鎖を巻きつけて走っている人をよく見かました。これは自転車の盗難が横行しているからです。また、日本で名物の駅前の路上駐輪はNew Yorkでは存在しませんでした。時々駐輪されている自転車を見かけましたが、たいていボッコボコに破壊されていました。New Yorkは路上駐輪できない街なのです。しかし、New Yorkでは最近は自転車をもっと活用してもらおうと自転車専用道路と合わせて、街中に自転車駐輪場も作られているようですが…あれって大丈夫なのでしょうか?私は怖くて止める気にはなれませんでした。

次の話題。日本以外の国では野蛮な行為扱いされている「自転車が歩道を走る」行為はNew Yorkでも禁止されていました。日本も自転車が歩道を走るのは早くやめてほしい。そのためにも自転車専用道路をもっと敷設してほしいものです。

次の話題。New Yorkでは電車に自転車をそのまま持ち込む事が出来ます。日本のように自転車は折り畳んで袋に入れなくてもそのまま電車内に自転車を持ち込めるというのは本当に羨ましかったです。こういう光景を目撃すると日本ではなぜ自転車を電車内に持ち込めないのかと考えてしまいます。混雑していない時間帯に自転車を電車に持ち込んで何か不自由があるのでしょうか?

後日改めて紹介しますが、日本は自転車の台数が多いくせに、制度面・活用度ではNew Yorkに大きく遅れています。New York市は政策として自転車の活用を掲げています。自転車乗りの1人としては自転車政策を積極的に推進してくれる政治家がたくさんいるNew Yokrが本当に羨ましく思いました。

以上、New Yorkで私が目撃した自転車の日常風景と考えたことでした。

追記

自転車を電車内に持ち込む事についてTwitter上で何人かから「たとえ混雑していない電車内でも迷惑だから自転車を持ち込むのはやめろ!」というようなReplyを貰いました。混雑していない電車内に自転車を持ち込む事がなぜいけないのか私には理解できません。自分たちと同じでない人達を排除したいと思う彼らの理屈からすると、お年寄り、子供連れでベビーカーを引いている親、そして車椅子の人達も「迷惑な人」として分類されてしまう恐れがあります。実際「ベビーカーは迷惑だ」と公言する人がいてとても驚きました。

私は子供連れ、障害者の人達、年配の人達、また自転車乗りがもっと快適に電車に乗れる社会に私はなってほしいです。なんでそこまで心の余裕がない人、無関心で冷酷な人がいるんだろうなと昨夜は考えさせられました。

“In the end, we will conserve only what we love, we will love only what we understand, we will understand only what we are taught.”

Bronx Zooに掲示されていたこの言葉。訳は「私達は結局自分たちが教えられて理解しているもの、そして理解して愛しているものしか守れない」。そしてまた知らない人は、そして知ろうともしない人は問題を抱えている人達に対して無関心なだけでなく冷酷にも成り得る。これが昨夜Twitterをしていた際に私が思ったことです。