月別アーカイブ: 4月 2010

SONYとApple ; WalkmanとiPod

私はSONYのWalkmanをここ数年愛用していました。昨年冬にiPod touchを購入するまでずっと愛用していました。そしてそんなWalkmanですが、New Yorkに滞在中に他の人が使っているのは一度しか見たことが無かったです。調べてみた所、北米市場ではiPodの存在が圧倒的で、SONYのWalkmanの存在感はほとんど全くないということが分かりました。以下、2007年の市場占有率です。Link先Pageの下部に市場占有率があります。

  1. Apple 72.7%
  2. Sandisk 8.9%
  3. Microsoft 3.2%
  4. Creative Labs 2.9%
  5. Samsung 2.0%
  6. Others 10.3%

WalkmanはこのOthersの所に含まれています。この占有率を見て、全く見なかった訳が分かりました。Walkmanの音質はiPodよりもずっと良いにも関わらず、これだけ差をつけられている現状を見ると、売り方が悪いのかと思ってしまいます。特にWalkmanに最初から付属しているNoise Canceling機能は特筆すべきものだと思います。商品力はあるのにもったいないなと思います。

この記事後半では、Sony製品が多数展示されている、そして同時に最新科学を使って遊べる施設であるSony Plaza について紹介します。New YorkのSony PlazaはCentral Park近くにあります。無料で各種展示を楽しめるのでお勧めの場所です。私はシンガポール人のKennyとそこに行って楽しんできました。

ただ、Sony製品の販売所についてはApple Storeよりも活気が無かったです。これも最初に紹介した市場占有率がそのまま比例しているように思えました。

以下、当日に撮影したSony Plazaの写真です。

クロイスターズ美術館 The Cloisters

この記事ではManhattanの北端にあるクロイスターズ美術館The CloistersにCanada人のKayと行った時の話しを記します。

The Cloistersはメトロポリタン美術館The Metropolitan Museum of Artの分館です。外観は中世の修道院なので、とても趣きがあります。場所もManhattanの北端、190th St.辺りにあるので静かです。Manhattanとは思えないくらいに閑静で自然豊かな場所でした。

The Cloisters最寄り駅の190th St.まではBrooklynからだと2時間くらいかかりました。当日は週末だったので、A trainの時刻が乱れまくって、結局40分も遅刻してしまいました。待ち合わせ場所はUnion SquareかTimes Squareにしておけば良かったと思いました。Manhattanと行っても中心街からは離れているので、計画はしっかりと立ててください。

The Cloistersは中世の修道院という外観なので、Video Gameが好きな人には嬉しいと思います。特にドラゴンクエストDragon Quest、ファイナルファンタジーFinal FantasyとかSagaシリーズが好きな人にお勧めです。あと、クロイスターズ美術館の展示品は中世の宗教に関わるものが多かったので、私もKayもさっぱり分かりませんでした。「分からないねー」とばかり言っていました。そしてそこで館内ツアーtourがあることを知り参加しました。

ただし、Tourの前にThe Cloistersの名物である「一角獣狩りのタペストリー」の前で一角獣(ユニコーン)ってなんだろういうKayに「一角獣ってこういうものだよ」と私は一角獣についての知識があったので説明する事ができました。一角獣(ユニコーン)がどういうものか私と同年代、もっと言うとVideo Gameで遊んだことがある人なら説明できるのではないでしょうか。ちなみに私はFinal Fantasy女神転生で一角獣の知識を得ました。そして私が説明した通りの事を、クロイスターズ美術館のスタッフが説明したので、Kayはとても感心していました。Video GameやFantasy小説も役に立つ事があるのだなとその時に思いました。Kayに褒められた時には思わず、そんな自分に苦笑しました。

The Cloisterssは中世の雰囲気を味わうにはとても良い場所なので、New Yorkに訪れる事があったら是非訪れてみて下さい。The Metropolitan Museum of Arとは一風変わった体験が出来ます。

New York Cityの同性愛者達

今年の2月にカナダ人CanadianのKayとCentral ParkにWOLLMAN RINKでスケートskateに行きました。まずはその際に見かけた不思議な恋人たちについて紹介します。

当日Central ParkにWOLLMAN RINKには金曜の夜8時頃に訪れました。この場所・この時間帯には私以外の観光客はほとんどおらず、地元の人々ばっかりだったと思います。そして金曜夜のice skateということで恋人達が多かったです。そんな中に少し周りと違う人達が1組いました。最初は親子連れかなと思っていましたが、親子にしてはやけにkissの時間が長いなとKayと二人で「あれはなんだろうね」と話しあっていたところ、双方の人の胸が脹らんでいることに気付きました。そうです、彼女たちは同性愛者lesbianだったのです。そのlesbianの恋人たちは仲良さそうにice skateをしていました。意外な組み合わせに驚き、Kayと二人で思わずじっと見ていました。そしてまたskate rinkを見渡してみると、他にも意外な組み合わせの人達が2組いました。男性同士で手をつなぎながらskateをしているカップルcoupleが2組いたのです。こちらは男性の同性愛者、Gayですね。日本と比べるとNew Yorkは同性愛者に寛容だったなと思いました。私はそれまでここまでイチャイチャしている同性愛カップルを見たことがなかったので、驚きのスケートリンクでした。

ここでNYCで有名な女性政治家を紹介します。彼女の名前はChristine Quinn。人口800万人という東京都並に大きなNYCでNY市長の次に有力な政治家と言われています。NYCではヒラリー・クリントンHillary Clintonが最も影響力ある女性で、Christine Quinnは3番目に影響力ある女性と言われています。そんな有名人の彼女は同性愛者lesbianであることを公言しています。NYCで市長の次に影響のある政治家、Christine Quinnが同性愛者であることを公言しているなんて凄いと思いました。Christineのように日本で同性愛者であることを公にしている政治家はいるのでしょうか。もし知っている方がいらしたらCommentください。

もう一つ紹介するのはNYCのプライド・パレードPride Parade、いわゆるGay Paradeです。Link先にたくさんの写真があります。

そしてまた、New York州はまだ認めていませんが、すでに同性愛を認めている州もあります。同性愛、同性愛結婚は宗教に関わるので、米国でも議論は別れています。でも、そもそも公の場で議論にも上がることのない日本と比べると、なんというか米国は凄い国だなと思います。また私が話した範囲だと、Host Familyのお父さんMichaelとか、同性愛なんて聞くのも嫌だという顔をしていました。あと私の周りのAsia系の人達も同じような反応。でも、米国人の若い世代の場合だと「まあ人それぞれだから良いんじゃないの」という反応も多かったです。

以上、驚きのCentral Parkのice skate体験とNew York Cityの同性愛事情でした。

追記

もう一つ驚いたのが、自分のskate靴を持参したCanada人のKayがskateをほとんど全く出来なかったことです。「あれ?冬のオリンピックOlympicはVancouverじゃなかったっけ?」とか言って彼女をからかって遊んでいました。Canada人はみんなskateやskiが得意という訳ではないと気付いたCentral Parkのice skate体験でした。

日本の煙草は安すぎる?New York City煙草事情

煙草の値段が大幅に上がります。でも、440円でも私にはまだだいぶん安い価格だと思います。

私がこう思うのはNew York Cityの煙草の値段を知っているからです。NYCでは煙草の値段は一箱$10(約900円)です。またNYCではレストラン、バー、ホテルロビー、オフィスなど屋内は完全禁煙です。日本に比べるとずいぶんと厳しいと思います。もちろん何事にも例外があるように、少数ですが例外的に喫煙が認められている飲食店もあるようですが…。でも、基本的には完全禁煙です。

そういう訳で、帽子をかぶらないとまともに外に立っていられないくらいに寒くなるNYCの冬場でも、喫煙者は建物の入口で寒さに耐えながら煙草を吸っていました。そこまで辛い思いをしてまで煙草を吸わなくても良いのに、私はいつも思っていました。そしてまた留学する際のHost Family選びの時に喫煙・飲酒の習慣は聞かれるので、あなたがもし喫煙をする場合はなかなか滞在先が決まらない恐れがあります。喫煙者はNYCでは嫌われ者ですから。NYCでは屋内禁煙だから屋外で喫煙して、そしてそのままポイ捨てをする人がかなりいるためかなと思います。

でも、1箱$10という現在の日本の3倍近くの値段にも関わらず、喫煙者は吸い続けていました。私も喫煙者の友人が4人いました。彼らはいつも「煙草が高い」と文句を言いながらも吸い続けていました。これは喫煙者の業でしょうか。あとIntern先の法律事務所に来る、途上国からの移民達もよく煙草を吸っていました。低収入なんだから煙草を止めた方がお金が貯まるのにといつも思っていました。日本もNYCと比べるとまだまだ喫煙に関しては寛容です。それと同じように他の国々、とりわけ途上国は喫煙に対して寛容です。だから移民たちはたとえ低所得でも、自分たちの国で暮らしていた頃にすでに習慣となってしまった喫煙を続けるのでしょう。

NYCと比べると、喫煙と飲酒に関しては日本はとても寛容な国です。だから、これらの習慣がある人はNYCや日本以外の国々に行く際には気をつけてください。日本で許されていることも、他国では許されていない事があります。最悪の場合、かなりの高額の罰金を科されます。

私は日本に帰ってきてから東京駅構内にある喫煙室に驚きました。そうか日本では建物の中で煙草を吸っても良いのかと思い出して驚きました。あと喫煙者と共に食事をする際に、店側が灰皿を持ってくる事に驚きました。日本に帰ってから久しぶりに、煙草の煙を浴びながら食事をしました。私は飲酒も喫煙も全くしません。でもこれら習慣がある人は色々と大変なんだなと思ったNYC体験でした。

最後に、私は喫煙者の友人も何人もいるので、煙草を吸いたいのなら吸っても良いと思っています。煙草は個人の嗜好品ですし。でも、受動喫煙には配慮してほしいです。あと歩きタバコとポイ捨てはやめて下さい。また、従業員の健康を考えれば、飲食店でも全面禁煙するべきだと思います。従業員の健康よりもお金が大事という企業(飲食店)は非難されてもおかしくないです。アスベストの時みたいに、将来集団訴訟を起こされる恐れもあります。

以下、Twitter上でいただいたReplyから興味深いものを紹介します。

  • シンガポールがキツいんですよね。 タバコを無申告で持ち込むと罰金70万円か禁固6ヶ月とか
  • カナダもそうでしたね。みんな外で煙草吸うんで綺麗なバンクーバーの町が煙草のポイ捨てだらけで台無しでした。そして、友達はカナダで葉っぱと紙買ってきて巻煙草をせっせと作ってましたw
  • かなり昔ですが、Londonの地下鉄には喫煙車両がありました。その車両の床は物凄い吸い殻だらけでした。Kings Crossの大火災辺りでなくなったのかな?木製だった駅のエスカレータも今は金属性。そして、喫煙車両の床も格子状の板張りで、その隙間にびっしり吸い殻が詰まっていました(’84) 喫煙と火災の因果関係は記憶にないのですが。火災後の地下鉄車両内には火災になっても次の駅まで走りますという注意書きプレートが貼られています。あのtube構造は逃げ場無いですからね
  • いま非正規労働で嫌煙の私にとっては、会社が社会的に非難され、集団訴訟が起きて一掃されてくれた方がありがたいくらいですw (非飲食系サービス業で)お客のスペースは禁煙なのに、一部の従業員のために休憩室を喫煙可にしてるところもありますから・・
  • 煙草被害話にのっかります。屋内完全禁煙なんてまだぬるいと思います。コンビニ前やスーパーの入り口などに喫煙所があると避けられなくて苦しいです。「排煙設備がなく自分で煙をコントロールできない状況では喫煙厳禁」にしてほしい。

BlackBerry狂騒曲。米国で大人気のSmart Phone。

New Yorkで驚いたことの一つが本当にたくさんの人達がBlackBerryを使っていること。そして人々はBlackBerryでいつもMailを打ち続けていました。日本の携帯電話とBlackBerryは見た目が違うのですぐに分かります。オバマ大統領も非常に熱心にBlackBerryを使っていますね。

Host Family宅では、お父さんのMichaelと3姉妹の内の2人が常にBlackBerryを使っていました。特に末娘のAngelaはいつもずーっとBlackBerryを触っていました。一日Mailを何通書いているのだろうかといつも不思議でした。あと、彼女はFacebookの更新頻度がとても多いです。これもBlackBerryで更新していたようです。ここで話題に関連したNewsを2件紹介します。

そんな光景を長い間見続けたので、私もBlackBerryがほしくなってきました。そして「BlackBerryがほしい、BlackBerryがほしい」と考えている時に、友人のHenryから「BlackBerryなんて大嫌い」だという話しを聞きました。「会社からBlackBerryを渡されたら悪夢以外の何者でもない、常にMailが飛んできて私生活を侵害される。だからBlackBerryなんて大嫌いだ」とHenryは言っていました。楽しい最先端のGadgetもこんな風に持つのが苦痛になったら台無しだなと思いました。ちなみにHenryはiPhoneを自分用、BlackBerryを会社用にと二刀流で使っていました。こういう二刀流の使い方をしている人はNew Yorkではけっこう多かったです。

よく考えたら私自身も携帯電話のMailは決まった時間にしか確認しません。PCのMailerも自動受信は止めて「自分が返信出来る時しか開かない」ということをしている人間です。だからHarryが言ったように、すぐに対応することを期待されてBlackBerryを渡されたら苦痛になること間違いなしです。あと、これまでにすぐにその場で長文の文章を書かないといけない、1時間・2時間を争う緊急の要件になんて遭遇したことありません。少なくとも自分のLaptopの前に移動する時間くらいは確保出来るはずです。そう思ったら私にはBlackBerryは要らないかなと思うようになりました。

また、私はかなりTwitterを使い込んでいます。でも、打鍵しにくい携帯電話でTwitterを使いたいとは思っていません。だから全て自分のLaptopで文章を作成して投稿しています。あと、1日数十通もMailをやり取りするくらいなら時間を確保してSkypeで話した方が良いと思っています。

こんなことを書いていますが、もしdocomoが現在提供しているBlackBerryがSoftBankのiPhone並の月額利用料で使えるのならあっさり主張を翻して買ってしまうかもしれません。現在のdocomoの料金は高すぎるので本当になんとかしてほしいなと思います。会社から支給されている人しか使っていないのではないかと思えるような高額の月額利用料です。

そして最後に、「日本の携帯電話は米国ではどうなの?」というと全く見かけませんでした。惨敗です。韓国のSamsungやLGはあったのに。ガラパゴス携帯と言われる理由がよく分かりました。

四川料理の激辛鍋料理

この記事はKennyと四川料理の鍋のお店に行った時の記録です。the Manhattan BridgeCanal Street側にある四川料理の店に冬に訪れました。

当日はとても寒い日でした。だから身体が温まるものを食べようと四川料理の激辛鍋を食べることにしました。店舗名は読み方が分かりませんが、「大四川 重慶火鍋 HOT POT」と言います。鍋は二つに仕切られていて、辛口とそうでない味に別れていました。辛口の方には唐辛子をどっさりと入れるので汁は真っ赤になります。これは美味しかったですが、かなり辛かったです。

NYCにある中華街では「日本人向けでない中華料理」を食べられます。だから日本で食べるのとだいぶん味が違います。でも、美味しかったです。この鍋もとても美味しかったです。この店は人気の店らしく、Kennyと入った後からどんどんと客が入ってきて他の客は長時間待っていました。私達は運良くほとんど待たずに料理を食べることが出来ました。

あと、料理の名前はいつもと同じでさっぱり読めない、読めてもどんなものか想像できなかったのでKennyに通訳をお願いしました。Kennyはそこで広東語でなにやら注文していました。Canal Streetの中国人は広東系が多いため、標準中国語Mandarinよりも広東語Cantoneseが通じます。

そういえばこの時にえのき茸の英語を覚えました。えのき茸は私の辞書には「a velvet shank; Flammulina velutipes」と載っていますが、Kennyによると「そんな難しい英語は誰も使わない“golden mushroom”の方が一般的」と教えてもらいました。米国でも日本と同じで、一般の人々はより簡単な言葉を使う傾向があります。

この四川激辛鍋料理は美味しかったので、いつかまた食べたいです。

アメリカ自然史博物館 恐竜が好きな人は必ず訪れましょう。

New York市のMuseum(博物館・美術館)でメトロポリタン美術館(略称 the Met)に次いで人気のあるアメリカ自然史博物館 American Museum of Natural History(略称 AMNH)にKennyと行った時の記事です。AMNHは映画「ナイト ミュージアム」の舞台になった場所なので、日本でもよく知られているMuseumです。AMNHには映画の舞台がそのままあるので、映画を観た人には特に楽しい場所だと思います。

AMNHはthe Metよりも「分かりやすいからお勧め」と私の周りにいた多くの米国人が言っていました。事実、the Metの芸術品よりもAMNHの科学に関する展示品の方がずっとずっと分かりやすかったです。展示品に書かれている英語は学術的なものが多いですが、the Metの芸術・文化に関わる英語よりもずっと分かりやすいものでした。特にTOEFL試験を勉強した事がある人にとっては分かりやすい英語だと思います。

週末にAMNHに行ったので、そこに行くまでのA trainとC trainの時間が大幅に狂っていました。おまけに週末特有の路線変更Contractionがあって思い通りにいかず、結局約束していた時間から30分以上遅れてAMNHに到着。Kennyをめちゃくちゃ待たせてしまいました。でも、「週末ではよくある事だよ」と気にしないKennyでした。ここらへんの柔軟さが時間にとてもとても几帳面な日本人と違うとところです。

AMNHもthe Met同様に大きいので1日では全てを見ることは出来ません。そしてMuseum訪問は意外にとても疲れます。ずっと立ちっぱなしで展示品を見て回るためでしょうか。普通の人は1日3~4時間でぐったりと疲れてしまうと思います。だから私たちは当日は「宇宙」と「恐竜」の2つに絞って展示品を観ることにしました。

最初に宇宙に関連したプラネタリウムPlanetariumを訪れました。プラネタリウムの名前はヘイデン・プラネタリウム Hayden Planetarium。このPlanetariumは凄かったです。星がほとんど見えないNYCにいたこともあって本当に凄かったです。壮大な大きさ、迫力ある演出に圧倒されました。「星が降るような」という表現に相応しい場所でした。AMNHに訪れた人は必ず訪れるべき場所です。

次に訪れたのは恐竜区画。たくさんの化石が展示されています。一番人気はティラノサウルスTyrannosaurus。大きいです。この圧倒的な大きさが人々を惹きつけているのでしょうね。私も写真を何枚も撮りました。ここで撮影した写真はblog記事最後にまとめて掲載します。ジュラシック・パーク竜とわれらの時代 を読んで恐竜好きになった私には、恐竜区画はとても楽しい場所でした。

そして恐竜区画を観て回っていたら、あっという間に閉館の時間になってしまいました。AMNHもthe Metと同様に複数回訪れるべき場所です。結局、私は1度しか訪問しませんでしたが、またNYCに行くことがあったら訪れたい場所です。

吉野家とYoshinoya。そして乾いた雑巾と濡れた雑巾。

Times Square周辺に吉野家Yoshinoyaがあります。Yoshinoyaには私はNew Yorkに滞在した7ヶ月の間に4回も行っていました。1回はシンガポール人のKenny、もう1回は台湾系米国人の友人達、そしてあと2回は自分ひとりで行きました。自分で行った内の1回はふいに「紅ショウガが食べたい!」と思い立った時です。日本食が恋しかったのでしょうね。この記事ではそんな私が訪れた米国版Yoshinoyaの紹介をします。

米国のYoshinoyaも吉野家でした。つまり基本的には日本と変わらない味がします。ただし、もちろん細部は米国人向けに変更されています。内装も日本とは全然違いマクドナルドのような内装でした。あと値段も日本に比べると高めです。むしろ今は日本の牛丼が安すぎるのかなと思います。そして下記にMenuと米国での評判を確認できるLink先を記します。

まずMenuを見ると牛丼以外にも色々あります。上記Menuには載っていませんがSushiが売っていたり、また甘いDessertが売っていたりと日本よりも幅広い商品を取り揃えています。他にも日本では見たことがない“Chicken Bowl” “Vegetable Bowl” “Grilled Shrimp Bowl”があります。なかなか興味深いなとはじめてYoshinoyaを訪れた時は店内をまじまじと見ていました。あと、米国では食べる習慣の無い生卵は売っていませんでした。日本人としてはちょっと寂しかったです。そして最初に述べた紅ショウガは無料で食べることが出来ます。なんでも中国の吉野家では紅ショウガが有料らしいですが、NYCでは無料でした。

他にも大きな違いが2つありました。一つは食器。他の多くの店と同じようにYoshinoya使い捨ての食器を使っていました。日本では大手飲食店では国際的な規格、ISO 14001という「ちゃんと環境に配慮しています」という証を取得して、環境に気を使っています。しかし、日本では当たり前だった環境に気を使うという事が米国では当たり前ではありませんでした。平気でたくさんのゴミを捨てます。そして、私はNew York滞在中に一度もISO 14001を見聞きする事はありませんでした。

よく日本の環境政策は「乾いた雑巾をさらに絞るようなもの」と言われている訳が米国を訪れてよく分かりました。米国は「濡れた雑巾」です。そして「ほとんど全く絞られていません」。日本人があんなに頑張ってゴミを削減して、環境に配慮しようとしているのに、米国ではそういう意識がなく大量のゴミを気軽に捨てているのだなと驚きました。ゴミの分別もNew Yorkでは日本よりもかなり緩やかなものでした。

日本人は日本国内でこれ以上乾いた雑巾を絞り続けているよりも、米国などのほとんど環境に配慮していない国にゴミ分別のノウハウを輸出する方に労力を割いた方が良い。そうすれば地球全体で見ればよほど貢献する量が多いのではと私はいま考えています。米国でこんな状況ですから隣国の中国も凄いのだろうなと推測できます。

もう一つの大きな違いは「トイレが有料」だということです。1回使用するのに25centかかります。こういう有料形式のトイレはYoshinoyaでしか見たことがありませんでした。これも日本企業ならではの一つの改善なのかなと、私は想像していました。

飲食店も日本と米国ではそれぞれ全然違うのだなと分かって面白かったYoshinoya訪問でした。

私が英語学習を通じて学んだ論理的な文章の書き方

上記の記事を酒井英禎さんのblog、Rails で行こう!にTrackbackした際に「文章がしっかりとしている」と褒められました。ですから、せっかくですのでこの記事では「私が英語学習を通じて学んだ論理的な文章の書き方」を紹介します。本文に入る前に褒められたTweetへのLinkを紹介します。

トラックバックを頂いた記事が秀逸なのでご紹介。アメリカで勉強されている方のようです。英語学習の重要性を日本語で説いていますが、文章の構成がすばらしい。これは英語の作文の訓練を受けたおかげだと思います。ご拝読あれ。TwitterへのLink

英語圏の文化として、文章を構造化(主張+証拠+結論)することへの強い意志がある。学生たちは文章を書かされる機会が多く、繰り返し当たり前のように訓練を受ける。こういう訓練を受けた日本人の文章は非常に引き締まったものになる。 TwitterへのLink

酒井さんから指摘があったように、私は文章の書き方は英語で学びました。ですので「文章を構造化(主張+証拠+結論)すること」はいつも意識しています。私は大学受験時代に英文読解を効率的に行う「パラグラフリーディング 段落読み」という手法を通じて、この「文章を構造化(主張+証拠+結論)すること」を学びました。以下、「段落読み」について簡単に説明します。

英語の論文では1段落に必ず1つの主張(主題)があります。2つは決してありません。これは文章を書く際に最も大切な決まりです。そして段落の構成は必ず下記のようになっています。

  1. 結論
  2. 結論を補足する文章
  3. もう一度結論を繰り返す

まともな英語の文章は必ず上記の型を守っています。そして英語論文は全てこの型に沿って書かれています。

だから極端な事を言えば、全ての段落の最初の一文だけ読めば、文章全体で何を言いたいか把握することが出来ます。この最初の一文だけを読む読解方法をスキミング(skimming)と言います。このSkimmingという手法を使えば、手早く要点だけをすくい取る(skim)ことが出来ます。Skimmingは速読に使える便利な読み方です。私はTOEIC試験でとても重宝しました。Skimmingのおかげで私は早い段階からTOEIC R partで400点越えを出し続けました。

私自身10代後半から20代後半になる現在までの10年以上も、この英語の型を意識して英文を読み続けました。だから私も自然とこの型、「1.結論」「2.結論を補足する文章」「3.もう一度結論を繰り返す」に沿って文章を書くようになりました。基本的にはこの書き方を守っているので(blogだとちょっと崩しています)、私の文章は読みやすい部類に入るのだと思います。逆に、この型を守っていない文章は読みづらくて仕方がありません。

振り返ると、この型について日本の学校では一度も習いませんでした。こういう論理的な文章を書く型こそ「国語」「現国」の時間に教えるべきだと思います。この型を知らずに論理的な文章を書いたり、建設的な議論が出来るとは到底思えません。

もう一つ英語から学んだ文章の書き方を紹介します。それは「文章をなるべく短く書くこと」です。特にS(主語)とV(動詞・述語)は1つの文章に1つずつにしましょう。ときどき接続詞を多用してどれが主語か述語か分からなくなるような文章に出会います。これらは最悪の文章です。読みづらい日本語の文章、英語の文章はたいていS(主語)とV(動詞・述語)が複雑に絡み合っています。

また、日本語は単語同士が助詞で「くっついている」ので、英語よりもより構成が分かりにくいです。言い換えると、日本語のほうが英語よりも非論理的になりやすいということです。ここで一つ具体的な例を一つ説明します。英語の第2文型「SVC、主語・動詞・補語」の構成はとても分かりやすいです。私には美しいとさえ思います。「主語 = 補語」「動詞が ”=” の役割を果たしている」という構成なので日本語文章よりもはるかに分かりやすく、論理的に思えます。

  • 第2文型の例) I am a blogger → I = a blogger,  amが ” = “の役割を果たしています。

私は英語を学んだことで日本語の文章力を高めることが出来ました。これは英語という日本語とは別の言語を学んだことで、日本語を客観的に見ることが出来るようになったためです。外国語学習は母語の水準も引き上げます。私と同じように英語を学習している人は、是非今夜紹介した点についても意識して英語学習に取り組んでください。

最後に私が「段落読み」を学んだ参考書を紹介します。本書の前半で紹介されている「段落読みの手法」について熟読してください。この本は英語の設問部分はとても難しいので、読めない人は和訳と解説文だけ読んで「段落読み」の手法について学んで下さい。

「段落読み」についてはたぶん他にも参考書はあると思います。しかし、私は昔のこの本しか知らないです。もし良い参考書を知っている方がいらっしゃったら教えてください。

Kennyが日本の大学ではなく、米国の大学を選んだ理由

この記事ではLanguage ExchangeのPartnerの一人であるシンガポール人のKennyについて紹介します。そして彼が日本の大学ではなく米国の大学を選んだ理由を通じて、現在日本に欠けている事を記します。

Kennyはシンガポール人で中華系です。ですから見た目は日本人と変わりません。そんなKennyは米国の田舎にある大学を卒業して、New Yorkにある大学院に進学するために引越してきたばかりでした。Kennyの専攻は生物学、特に神経学の分野です。また、Kennyはシンガポールで英語で教育を受けました。Kennyは中国系であるため家族とは広東語でやり取りをするそうですが、最も得意な言語は英語です。

Kennyは日本語を大学で3年間勉強して、そして日本の金沢にも4ヶ月滞在したことがあります。だから日本語はとても上手でした。私が出会ったLanguage Exchange Partnerの中で彼が最も日本語が出来ました。Kennyの日本語能力だと日常会話はほとんど全く問題ありません。独り言も「どうしようかな」と英語じゃなくて日本語で呟いていたりした。他のLanguage ExchangeのPartnerとはほとんど全ての会話を英語でやりとりしていましたが、彼との会話は英語と日本語の半々で行っていました。

Kennyが日本語の勉強をはじめたきっかけは日本のドラマが好きだったためです。かなり以前から日本のドラマを観ていたようで、お気に入りのドラマはちょっと古いけどと前置きされて「ひとつ屋根の下」「ショムニ」と言われました。最近の日本のドラマも観ているとのことで、いくつか観ているドラマを教えてもらいました。でも、逆に私が知らないドラマばっかりだったので名前を忘れてしまいました。そしてKennyは「酒井法子が逮捕されてショックだった」と落ち込むくらいに日本のドラマが好きです。まさかNew Yorkで酒井法子の逮捕劇に落ち込んでいる人間に出会うとは思わなかったので、これを聞いて思わず笑ってしまいました。酒井法子は「ひとつ屋根の下」でファンになっていたみたいです。

Kennyはかなりの日本びいきなので大学は日本の大学を選ぶ事を考えたそうです。でも結局Kennyは日本の大学を選びませんでした。それは日本の大学で日本語で教育を受けても、日本でしか通用しないからです。日本の大学で教育を受けても日本でしか通用しません。しかし、米国で英語で教育を受ければ米国、シンガポールやその他にも英語で仕事が出来る国で働く事ができます。だからKennyは米国の大学を選びました。そしてまた、彼のお兄さんはオーストラリアの大学を卒業して、今はシンガポールで働いています。英語で教育を受けると簡単に国外に飛び出せるのだなと思いました。

シンガポールは英語で国民を教育することで国を上げて「英語を話せると10億人と話せる」を実践しています。私はKennyと話している時に、シンガポール人やその他の国々から日本に学生を呼ぶにはどうすれば良いのかと考えてました。以下、条件を3つ書きます。

  1. 大学教育が英語で行われている事。特に理工系の学科で英語で教育を行うこと。
  2. 奨学金が充実していること(詳細は次の記事、日本とは比較にならないくらいに恵まれた米国の理工系大学事情にて紹介しています。)
  3. 就職時に英語だけで就職出来ること。日本語能力を問われないこと。※補足 先日のクローズアップ現代(放送の一部をLink先で観ることが出来ます)で紹介されていましたが、日本語が出来ない留学生を日本企業は採用をするのを躊躇っています。そしてそんな状況のため、日本の大学を卒業した1割未満の留学生しか日本では就職しません。

上記の必要条件を満たせば、日本にも優秀な学生が世界中から集まる可能性が生まれます。十分条件として大学教育の質を上げるという問題が別にありますけど。これら「世界中から日本に学生を呼ぶための条件」を書いていて思い出したのですが、これらはもうすでに隣国の韓国が着手している事です。これも先日のクローズアップ現代で放送されていました。日本は隣国の韓国よりも遅れています。

私はKennyの話を聞いていて、教育の課題というのは日本のプロ野球と大リーグの関係に似ているなと思いました。日本の野球リーグは日本人のために存在します。そして東京大学はさしずめ巨人軍でしょうか。一方、大リーグには世界中から優秀な選手が集まります。日本人で最も優秀な選手達であるイチローや松井も今は日本の野球界ではなく大リーグにいます。大学教育でも大リーグ同様に米国の大学には世界中から優秀な学生が集まっています。イチローや松井に相当する優秀な学生がそこにはゴロゴロといます。

現在放送中の「NHK ハーバード白熱教室」で教室内を見わたせば、日本と違って本当に多種多様な学生が教室にいることに気付くでしょう。そしてまたKennyが通う大学も多文化主義を掲げているため、学生の半分は米国以外の地域からの留学生によって成り立っています。そんなハーバード大学での講義風景と日本の大学の講義風景を比較すると、まだまだ日本は鎖国しているのではないかと思ってしまいます。以下、ここまでの内容に関連したWebsitesを紹介します。

一連の記事で紹介されているのと同様に、私も最近「日本語でいくら高度な議論をしても、日本人以外には伝わらない」ことにもどかしさを感じています。この記事でさえ英語で書けば英語が読める他国の人々に読んでもらうことが出来ます。この考えを理解して英語で情報を発信している日本人はどれくらいいるのでしょうか。

私は今は書かなければならないことがあるため日本語で書いています。しかしあと数カ月もすれば「英語:日本語=90:10」の割合くらいにして、英語を主として情報を発信していくつもりです。米国に住む友人達からは「おまえが日本語でたくさん記事を書いても俺たちは読めないから全部英語で書け」と言われています。

私がこの blogを書いている理由は「日本人が十分に英語をできるようになるための方法を伝えるため」そして「なぜ英語を勉強しなければならないのか。日本人に英語を勉強する動機をもってもらうため」です。これは米国留学した自分が後に続く他の日本人のために書かなければいけないと思ったから現在猛烈な勢いで記事を書いています。それぞれについて関心のある方は下記Link先を確認ください。

私はたぶん自分の子供には日本語ではなく英語で教育を受けさせます。そうすればシンガポール人のKennyと同じように世界中の大学から魅力的な大学を選ぶことが出来るし、世界中で働くことが出来るからです。考えてみれば、日本人が大好きな坂本龍馬と同世代の草莽の志士達もオランダ語や英語を学びました。外国語を必死で学ぶことで海外の列強諸国と対抗しました。英語を勉強するというのはつまりそういうことだと思います。

以下、この記事についてTwitter上でもらったReplyをいくつか紹介します。

  • スペックの低い日本の従業員、学生に合わせていたら、競争には負けるわな。学力の低い生徒に合わせる日本の学校と同じ。海外と取引ある大手企業は、英語が公用語ぐらいでないと
  • 日本は鎖国もいいとこです。。。外資で働いててもそう思います。オープンじゃない、英語ができない、大陸が繋がってないとなると、ほんとに大丈夫か?とおもいますよ
  • 今の会社(外資系の会社)に入る時に面接で聞かれた質問「一人でアメリカ行ってレンタカーでホテルに行き一人で仕事して全部一人で帰ってこれる?」でした。で、実際入社すぐに何度もそういうことに。なので「私英語ダメです」という人が入ってきた時は、どうやって仕事するの?と思いました。
  • 大学の講義ではごくごく少数ですが、英語だけで行われるものもあります。僕も英語だけで行われる講義を受けたことがあります。ただ必修ではなく選択ということと、学生からみればやっかいな講義にしか見えないという点で評判が悪いですね。それ(英語で学ぶ事の重要さ)は学生の立場である僕でもわかるんですよ。危機感を持っている教授も沢山いますけどあまりにもハードルが高いと皆なげいてました。僕もそうです。留学生はたくさんいましたけど、言葉の問題からみれば何のメリットがあって日本にくるのかよくわかりません。
  • 同感。ITに関わるものなら英語が読めないとそれだけで情報弱者になってしまっている。
  • (ITに関連する技術書は)日本語になるのを待っていたら遅すぎるし、翻訳が間違っていることもよくあるのでオリジナルが一番です。